日本の河野外相がモスクワに出向いて日ロ外相会議が始まった。
ロシアは日本に対して北方領土は固有の領土で大戦後正当に手に入れたものでこれを認めないと
日ロ平和条約は締結しないと高飛車に出て来た。
またロシアは日本が言う北方領土の言う呼び名は認めない、ロシアの南クリール諸島の呼び名で
交渉すべきと居直って来た。
ご存知の様に北方領土はロシアが、日本の敗戦が明らかになった終戦1週間前に突然参戦を宣言し
攻めて分捕った領土です。
連合軍と当時のソ連とのヤルタ協定では日本が大戦前に領有化した樺太南部と隣接する千島列島
を全てソ連に引き渡すとなって居ます。
問題は戦前に領有化した千島列島に北方4島が含まれるかです。
ソ連は終戦のイザコザを利用し北方4島を占領し日本人を追い出しに成功した。
日本は北方4島は固有の領土で戦前に領有化した領土ではないと主張して居ます。
これに対して連合軍は何も言わなかった。
米国は小さい北方4島より大きな沖縄の獲得の方が意義があった。
結局大国間の思惑で敗戦当時の日本は何も言えなかった。
戦後75年北方領土4島を今更返せと言われてもロシアも簡単に承知しないのは道理です。
ロシアは端から北方領土返還の意思はないが、これを餌に日本からの経済援助を引き出そうと
日ロ平和条約締結をちらつかせて来た様だ。
北方領土返還に執着する日本はそれに食いつかねばならない。
いい様に日本はあしらわれて居ると言っても過言ではない様だ。
北方4島を事実上占有しているロシアには歯が立たない様だ。
どうやらロシアは自分の主権下で北方2島での日本の経済活動は認めてやるから日ロ平和条約
を締結しろと迫る積もりの様です。
こんな虫のよい条件を日本が飲むか?決断の時が来た様だ。