作・伊藤智義 画・森田信吾 第1巻は1987年 集英社ヤングジャンプ・コミックス
こないだのスティーブ・ジョブズの伝記を読んでたら、作ってるものはイイんだけど、売れ行きっていうか、世のなかでの受け入れられ具合だと、IBMとかマイクロソフトとかのほうが、量的にはウエってことになっちゃうんで、私としては、突如「これって“栄光なき天才たち”みたいぢゃない?」と昔読んだマンガをひきあいにだすことを想像しちゃった。
このマンガは、私がヤンジャンを読む頻度の高かった時代に、たまに(月イチくらい?)連載されてたんだけど、当時から好きでした。
テーマは、“真に実力がありながら、ついに日の目を見なかった天才たち”の“強烈な生き様”を描くというもの。だから、ちょっと悲劇っぽいとこが、いいんですねえ。
たとえば、電話の発明の特許申請が、同じ日の2時間というわずかな差だけ、アレクサンダー・グラハム・ベルに遅れをとったため、発明者として名前を後世に残せなかったエリシャ・グレイとか。
全盛時の実力はまちがいなく世界一だったけど、オリンピックに出られなかった古橋廣之進とか。
どーでもいーけど、私は、この1巻のなかに入ってる、古橋廣之進とサチェル・ペイジの話がいちばん好きだなあ。もう久々に不用意に読むと、ウルッときかねないくらいツボにくる。
私ゃオリンピックってのに不必要だと思えるくらい騒ぐひとが理解できないんだけど、この作中の登場人物のセリフ「いくら選手権で新記録を出しても、次の新記録が出されたら、それでおわりだ…。オリンピックで優勝して金メダルをもらうのとは雲泥の差だよ!」には理解を示すものがある。
サチェル・ペイジってのは、知ってるひとは知ってるだろうけど、1945年まで黒人はメジャーリーグに入れないで、独自に黒人リーグってのをつくって野球をやってたんだが、主にそこで活躍して2000勝以上を挙げた、伝説のピッチャー。
(アメリカ合衆国ってのは、すぐ自由だ人権だと自分たちが正義のようなことをいうが、ちょっと前までひどい差別をしてたわけで。そういうの反省しないとこがキライ。)
単行本は4巻までしか持ってない。そのあとも続いてたはずなんだけど、ちょっと感じが変わったような気がして、あまり興味がなくなった。いつか続刊を買い求めるかもしれない。
第1巻のコンテンツは以下のとおり。
第1話 エリシャ・グレイ
第2話 古橋廣之進
第3話 エヴァリスト・ガロア
第4話 エンリコ・フェルミ
第5話 鈴木梅太郎
第6話 サチェル・ペイジ
第7話 人見絹枝
第8話 ドルトン・トランボ
こないだのスティーブ・ジョブズの伝記を読んでたら、作ってるものはイイんだけど、売れ行きっていうか、世のなかでの受け入れられ具合だと、IBMとかマイクロソフトとかのほうが、量的にはウエってことになっちゃうんで、私としては、突如「これって“栄光なき天才たち”みたいぢゃない?」と昔読んだマンガをひきあいにだすことを想像しちゃった。
このマンガは、私がヤンジャンを読む頻度の高かった時代に、たまに(月イチくらい?)連載されてたんだけど、当時から好きでした。
テーマは、“真に実力がありながら、ついに日の目を見なかった天才たち”の“強烈な生き様”を描くというもの。だから、ちょっと悲劇っぽいとこが、いいんですねえ。
たとえば、電話の発明の特許申請が、同じ日の2時間というわずかな差だけ、アレクサンダー・グラハム・ベルに遅れをとったため、発明者として名前を後世に残せなかったエリシャ・グレイとか。
全盛時の実力はまちがいなく世界一だったけど、オリンピックに出られなかった古橋廣之進とか。
どーでもいーけど、私は、この1巻のなかに入ってる、古橋廣之進とサチェル・ペイジの話がいちばん好きだなあ。もう久々に不用意に読むと、ウルッときかねないくらいツボにくる。
私ゃオリンピックってのに不必要だと思えるくらい騒ぐひとが理解できないんだけど、この作中の登場人物のセリフ「いくら選手権で新記録を出しても、次の新記録が出されたら、それでおわりだ…。オリンピックで優勝して金メダルをもらうのとは雲泥の差だよ!」には理解を示すものがある。
サチェル・ペイジってのは、知ってるひとは知ってるだろうけど、1945年まで黒人はメジャーリーグに入れないで、独自に黒人リーグってのをつくって野球をやってたんだが、主にそこで活躍して2000勝以上を挙げた、伝説のピッチャー。
(アメリカ合衆国ってのは、すぐ自由だ人権だと自分たちが正義のようなことをいうが、ちょっと前までひどい差別をしてたわけで。そういうの反省しないとこがキライ。)
単行本は4巻までしか持ってない。そのあとも続いてたはずなんだけど、ちょっと感じが変わったような気がして、あまり興味がなくなった。いつか続刊を買い求めるかもしれない。
第1巻のコンテンツは以下のとおり。
第1話 エリシャ・グレイ
第2話 古橋廣之進
第3話 エヴァリスト・ガロア
第4話 エンリコ・フェルミ
第5話 鈴木梅太郎
第6話 サチェル・ペイジ
第7話 人見絹枝
第8話 ドルトン・トランボ