『どちらとも言えません』を読んでて、あー同じこと思う人いるのねと、意を強くしたもので。
日本人は、個性より基本を重視して、自己流のフォームを認めないって話があるんだけど。そのなかで、
>選手のフォームに周囲が口を出したがるのは、日本人の「形好き」もあるのではないか。日本の武道、柔道、剣道、空手には、いずれも「演武」なるものがある。
>恒例の馬鹿話をするのであるが、日本の野球界は「形の部」を作ってはいかがか。正しく美しいフォームで投げ、打ち、守る。それぞれのプレーは審判員によって厳しくチェックされ、形の規定に即したプレーのみが有効となる。
という一節があって、これが、私が常々思ってたこととに近い。
さすがに、「形の部」を作ったらとまでは、いかないけど。
どーして、日本のスポーツってのは、型にこだわるのかってのが、私の長年の疑問というか、嘆きである。
それに気づいて意識するようになったのは、たぶん90年代末ころ、格闘技を観る機会が増えたころだと思う。
若手の試合とかみてると、なにやらグランドで攻防があったりして、かたっぽがマウントとることがあんのね。
ところが、そこからキメられない。圧倒的優位なのに、フィニッシュできない。
私には、マウントとることは知ってるけど、そのあとどーしたらいーのか分かってないように、見えた。
たぶん、練習で、ポジションの取り合いに終始して、そこで終わってんだと思う。
マウントになることが目的、それで満足、そこからの攻め方を知らない。
そう思って見ちゃうと、ボクシングなんかも含めて、打撃もそう。
日本人ボクサーって、右ストレート打つなら、あしたのためのその2かなんか知らんけど、ほんと真っ直ぐのパンチ出すでしょ。フックは肘を90度に曲げて水平にとか。
運動力学的に威力がいちばんあるかもしれないのは確かだけど、意外と当たんないよね、それ。
その点、アジア系のボクサーとかって、日本人から見たら不格好な拳の振り回し方をするんだけど、意外と見えないところから入ってきて、当たる。特に日本人は、変則的って相手に弱い。教科書にそういうパンチ、出てないから。
そうやって見てくと、私の好きな野球なんかも、へんなことやってる。
日本人ピッチャーって(ピッチングコーチって?)、「ストレート(直球)」を投げたがる。真っ直ぐで、キレイな回転・軌道のやつ。ある意味、打ちやすいやつね。
外国人は、「ファストボール(速球)」を投げる。ちょっと手のクセかなんかで、ナチュラルに右行ったり左行ったりしても気にしない。大事なのは、打たれないことであって、真っ直ぐのボール投げることぢゃない。
打つ方もそう。ボールを力強く叩くことがバッティングに求められることなんだけど、キレイなスイングするほうが大事みたいな信仰がある。
ど真ん中の球を、ドンピシャのタイミングで打つ機会なんて、試合においては、ほとんどない。素振りなんて、意味がない。
ちなみに、こういったことに気づく前のあるときから、私は「素振り」を否定してきた(中学生のころは一所懸命やってたけどね)。
空振りの練習をしてもしょーがない、が私の意見である。動いてるボールをバットで打つ、インパクトのところで一番強く力が出ることをおぼえなきゃ、実戦では使えない。
自分がそうだったからわかるけど、参考までに言っとくと、たいがいの人の野球の素振りって、一番バットのスピードが出るのが、身体の前の方のポイントだったりする。
つまり、自分の身体に向かってくるようなボール球を、三塁ベンチ方向にファールにするような、そういうスイングを練習してる。まったく意味がない。
あんまりくわしくないけど、サッカーなんかも、たぶんそうだよね。
近頃は改善されたかもしれないけど、子どもたちがサッカーの遊びとか練習とかしようとすると、ボールを置いて蹴ったりしない?
キーパーと1対1で、フリーキック打ってゴールねらうような練習。止まってるボールで、コーナー狙ったり、カーブかけたりして満足するような。
そういう状況って、ないでしょ。だから動いてるボールを蹴れないし、相手からボール取ったりできないんぢゃないかって、(かなり昔)思ってた。
また武術に戻るけど、柔道なんか顕著にそうだよね、日本人は型重視。
キレイな投げ技とかさせたら、そりゃ日本人がやっぱ一番だけど、いまの時代の実際の試合は違うでしょ。
背負いでヒザついて投げちゃったり、もろ手刈りで相手倒したり。キレイにやるよりは、何したら勝ちかってとこに重きをおいてる合理主義のみなさんに勝てませんよねー。
なんなんだろーねーって、不思議に思ってるだけで、結論はないんだけど。
やっぱ、日本人って、なにをやっても「○○道」を求めちゃう国民性で、そーゆーのが影響してんのかなーという気もする。
日本人は、個性より基本を重視して、自己流のフォームを認めないって話があるんだけど。そのなかで、
>選手のフォームに周囲が口を出したがるのは、日本人の「形好き」もあるのではないか。日本の武道、柔道、剣道、空手には、いずれも「演武」なるものがある。
>恒例の馬鹿話をするのであるが、日本の野球界は「形の部」を作ってはいかがか。正しく美しいフォームで投げ、打ち、守る。それぞれのプレーは審判員によって厳しくチェックされ、形の規定に即したプレーのみが有効となる。
という一節があって、これが、私が常々思ってたこととに近い。
さすがに、「形の部」を作ったらとまでは、いかないけど。
どーして、日本のスポーツってのは、型にこだわるのかってのが、私の長年の疑問というか、嘆きである。
それに気づいて意識するようになったのは、たぶん90年代末ころ、格闘技を観る機会が増えたころだと思う。
若手の試合とかみてると、なにやらグランドで攻防があったりして、かたっぽがマウントとることがあんのね。
ところが、そこからキメられない。圧倒的優位なのに、フィニッシュできない。
私には、マウントとることは知ってるけど、そのあとどーしたらいーのか分かってないように、見えた。
たぶん、練習で、ポジションの取り合いに終始して、そこで終わってんだと思う。
マウントになることが目的、それで満足、そこからの攻め方を知らない。
そう思って見ちゃうと、ボクシングなんかも含めて、打撃もそう。
日本人ボクサーって、右ストレート打つなら、あしたのためのその2かなんか知らんけど、ほんと真っ直ぐのパンチ出すでしょ。フックは肘を90度に曲げて水平にとか。
運動力学的に威力がいちばんあるかもしれないのは確かだけど、意外と当たんないよね、それ。
その点、アジア系のボクサーとかって、日本人から見たら不格好な拳の振り回し方をするんだけど、意外と見えないところから入ってきて、当たる。特に日本人は、変則的って相手に弱い。教科書にそういうパンチ、出てないから。
そうやって見てくと、私の好きな野球なんかも、へんなことやってる。
日本人ピッチャーって(ピッチングコーチって?)、「ストレート(直球)」を投げたがる。真っ直ぐで、キレイな回転・軌道のやつ。ある意味、打ちやすいやつね。
外国人は、「ファストボール(速球)」を投げる。ちょっと手のクセかなんかで、ナチュラルに右行ったり左行ったりしても気にしない。大事なのは、打たれないことであって、真っ直ぐのボール投げることぢゃない。
打つ方もそう。ボールを力強く叩くことがバッティングに求められることなんだけど、キレイなスイングするほうが大事みたいな信仰がある。
ど真ん中の球を、ドンピシャのタイミングで打つ機会なんて、試合においては、ほとんどない。素振りなんて、意味がない。
ちなみに、こういったことに気づく前のあるときから、私は「素振り」を否定してきた(中学生のころは一所懸命やってたけどね)。
空振りの練習をしてもしょーがない、が私の意見である。動いてるボールをバットで打つ、インパクトのところで一番強く力が出ることをおぼえなきゃ、実戦では使えない。
自分がそうだったからわかるけど、参考までに言っとくと、たいがいの人の野球の素振りって、一番バットのスピードが出るのが、身体の前の方のポイントだったりする。
つまり、自分の身体に向かってくるようなボール球を、三塁ベンチ方向にファールにするような、そういうスイングを練習してる。まったく意味がない。
あんまりくわしくないけど、サッカーなんかも、たぶんそうだよね。
近頃は改善されたかもしれないけど、子どもたちがサッカーの遊びとか練習とかしようとすると、ボールを置いて蹴ったりしない?
キーパーと1対1で、フリーキック打ってゴールねらうような練習。止まってるボールで、コーナー狙ったり、カーブかけたりして満足するような。
そういう状況って、ないでしょ。だから動いてるボールを蹴れないし、相手からボール取ったりできないんぢゃないかって、(かなり昔)思ってた。
また武術に戻るけど、柔道なんか顕著にそうだよね、日本人は型重視。
キレイな投げ技とかさせたら、そりゃ日本人がやっぱ一番だけど、いまの時代の実際の試合は違うでしょ。
背負いでヒザついて投げちゃったり、もろ手刈りで相手倒したり。キレイにやるよりは、何したら勝ちかってとこに重きをおいてる合理主義のみなさんに勝てませんよねー。
なんなんだろーねーって、不思議に思ってるだけで、結論はないんだけど。
やっぱ、日本人って、なにをやっても「○○道」を求めちゃう国民性で、そーゆーのが影響してんのかなーという気もする。