ポール・オースター/柴田元幸訳 1994年 白水社
原題「In the Country of Last Things」は1987年に書かれたが、翻訳がでたのは1994年。
当時、なんか私はこういう新しい外国のものも読まなければと思ってたらしく、いくつか読んでたようだけど、正直あんまりおもしろいとは思わなかった。
純粋な興味というか欲求にもとづくんぢゃなくて、おのれに課したような読書は楽しくない。
それはいいんだけど、今回ひさしぶりに読み返すにあたっては、なんかぜんぶ忘れてんで、念のため“ニューヨーク三部作”「幽霊たち」「シティ・オヴ・グラス」「鍵のかかった部屋」を先に読み返してから、やっとこれにとっかかった次第。
なんだかよく分かんない話であることに変わりはないけど。
主人公の女性アンナ・ブルームが、滅亡しかかってるとしかおもえないひどい街から、手紙をつづってきたという体裁。
行方不明になった兄を探しに、その街に旅立ったんだけど、そこは物もなく食べ物もなく、治安はめちゃくちゃ。
住む場所もない人がいっぱいいて、道に死体が転がってることはよくあるけど、死んだらすぐに身ぐるみはがれて裸で放置されてる。
政府は一応あって、そういう死骸をトラックで集めてまわり、燃やして燃料にするのが重要な仕事って、救いのない環境。
そのなかで生き延びていく主人公と、その出会う人たちの物語。どうすんだろ、どう結末つけるんだろって、読んでて心配になっちゃう小説。
原題「In the Country of Last Things」は1987年に書かれたが、翻訳がでたのは1994年。
当時、なんか私はこういう新しい外国のものも読まなければと思ってたらしく、いくつか読んでたようだけど、正直あんまりおもしろいとは思わなかった。
純粋な興味というか欲求にもとづくんぢゃなくて、おのれに課したような読書は楽しくない。
それはいいんだけど、今回ひさしぶりに読み返すにあたっては、なんかぜんぶ忘れてんで、念のため“ニューヨーク三部作”「幽霊たち」「シティ・オヴ・グラス」「鍵のかかった部屋」を先に読み返してから、やっとこれにとっかかった次第。
なんだかよく分かんない話であることに変わりはないけど。
主人公の女性アンナ・ブルームが、滅亡しかかってるとしかおもえないひどい街から、手紙をつづってきたという体裁。
行方不明になった兄を探しに、その街に旅立ったんだけど、そこは物もなく食べ物もなく、治安はめちゃくちゃ。
住む場所もない人がいっぱいいて、道に死体が転がってることはよくあるけど、死んだらすぐに身ぐるみはがれて裸で放置されてる。
政府は一応あって、そういう死骸をトラックで集めてまわり、燃やして燃料にするのが重要な仕事って、救いのない環境。
そのなかで生き延びていく主人公と、その出会う人たちの物語。どうすんだろ、どう結末つけるんだろって、読んでて心配になっちゃう小説。