獅子文六 2013年4月 ちくま文庫版
つい最近書店で見かけて買って読んだ小説。
帯に「やっと読める」ってあるんだけど、書店の店頭の宣伝にいわく、おもしろいと定評があるのに、長く絶版に近いままで、古書としては人気がある(値段が高いってことだな)んだが、ようやく文庫になったという。
そういうの聞くと、宣伝文句だなとは思いつつも、ふらふらと読んでみる気になっちゃう。逆に私が単行本もってたら、なんだよ今さら余計なことをとか言うのかもしれないけど。
私は獅子文六って読んだことないんで、これが初めて。
初出は1962年から翌年にかけての読売新聞連載だったそうで、物語の舞台もそのころ。
43歳のテレビタレントである坂井モエ子さんが主人公。
新劇出身なんだが、テレビでいつも与えられる役、好評な役は普通のオバサンといったところ。
彼女は、年下の某劇団の舞台装置係と一緒に暮らしてる、事実婚っていうんだろうな、昭和の当時にそんな呼び方あったか知らないけど。
で、彼女の特技は、コーヒーを淹れること。本人はごく当たり前にやってるだけなんだが、まわりに言わせると才能としか言いようがないくらい、おいしいコーヒーを淹れてしまう腕がある。
そんなことから、お互いにコーヒーを淹れあって飲みあう、コーヒー通の集まり、会長のこだわりのせいで会員も厳選された5人しかいない、「日本可否会」のメンバーに入ってたりする。
んで、テレビの人気もでてきて仕事も順調だとおもってたら、その年下の夫が突如別の女、しかも自分も知ってる若い女優に鞍替えして家を出てくという事件が起きちゃう。
いろいろドタバタするんだけど、最後はちょっとスッとするところもあって、娯楽としてはなかなかおもしろい小説ですね。
どーでもいーけど、おいしくコーヒーを淹れるといえば、映画「かもめ食堂」を思い出すなあ。
コーヒー豆に指を突っ込んで言うおまじない、「コピ・ルアック」だっけ?
「コーヒーは自分でいれるより人にいれてもらうほうがうまいんだ」ってセリフもあったし。うーむ、真理だ。
つい最近書店で見かけて買って読んだ小説。
帯に「やっと読める」ってあるんだけど、書店の店頭の宣伝にいわく、おもしろいと定評があるのに、長く絶版に近いままで、古書としては人気がある(値段が高いってことだな)んだが、ようやく文庫になったという。
そういうの聞くと、宣伝文句だなとは思いつつも、ふらふらと読んでみる気になっちゃう。逆に私が単行本もってたら、なんだよ今さら余計なことをとか言うのかもしれないけど。
私は獅子文六って読んだことないんで、これが初めて。
初出は1962年から翌年にかけての読売新聞連載だったそうで、物語の舞台もそのころ。
43歳のテレビタレントである坂井モエ子さんが主人公。
新劇出身なんだが、テレビでいつも与えられる役、好評な役は普通のオバサンといったところ。
彼女は、年下の某劇団の舞台装置係と一緒に暮らしてる、事実婚っていうんだろうな、昭和の当時にそんな呼び方あったか知らないけど。
で、彼女の特技は、コーヒーを淹れること。本人はごく当たり前にやってるだけなんだが、まわりに言わせると才能としか言いようがないくらい、おいしいコーヒーを淹れてしまう腕がある。
そんなことから、お互いにコーヒーを淹れあって飲みあう、コーヒー通の集まり、会長のこだわりのせいで会員も厳選された5人しかいない、「日本可否会」のメンバーに入ってたりする。
んで、テレビの人気もでてきて仕事も順調だとおもってたら、その年下の夫が突如別の女、しかも自分も知ってる若い女優に鞍替えして家を出てくという事件が起きちゃう。
いろいろドタバタするんだけど、最後はちょっとスッとするところもあって、娯楽としてはなかなかおもしろい小説ですね。
どーでもいーけど、おいしくコーヒーを淹れるといえば、映画「かもめ食堂」を思い出すなあ。
コーヒー豆に指を突っ込んで言うおまじない、「コピ・ルアック」だっけ?
「コーヒーは自分でいれるより人にいれてもらうほうがうまいんだ」ってセリフもあったし。うーむ、真理だ。