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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

談志が死んだ

2016-02-16 18:34:40 | 読んだ本
立川談四楼 平成27年 新潮文庫版
いや、また最近、立川談志家元に関して、某BSで生誕80周年記念の特集なんてやってたりするんだが。
「談志が死んだ」ってのは、本人だって生前から言ってた、上から読んでも下から読んでも同じ、有名なフレーズ。
談志の高弟である談四楼の書いた「小説」。
小説ったって、どう見ても実名ドキュメンタリーなんだけど。
談四楼師匠は、これまでも小説をいくつも書いてるそうだが、不勉強な私は読んだことなかった。
本書は、弟子たちにも伏せられた談志の死去から、一周忌の記念イベントをやるかってとこまでの話。
単行本の刊行は2012年12月ってことなんで、リアルタイムだったろうね。
もちろん、ふりかえる形で、ずっと前のこと、著者が真打試験に落ちて、立川流が落語協会と袂を分かついきさつなんかも描かれてるけど。
なんつっても、本書の展開でショックなのは、談志の晩年について、理不尽に振り回されて戸惑ったり怒りをおぼえたりするんだが、実は老人性のうつか何かで壊れてしまっているんではないかと気づくとこ。
コメント
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