かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

北朝鮮はなぜ潰れないのか

2007年08月09日 | Books
南北朝鮮首脳会談が決まったそうだ。前回の、金金会談の時は、結構感慨深かったが、今回は、?

この本によると、北朝鮮が海外の偉い人と会う時は、必ず金がからむという。小泉さんの訪朝は、例外。南北会談が、長い間途絶えたのは、その資金(必ずドル)の決済が、できなくなったからだとういう。
著者の重村さんは、講演会を聴いて感じたのだが、ちょっと断定的に言い過ぎるようにも見えるが、本当によく北朝鮮のことを知っていると思う。韓国にいた期間と、研究した年季が違う。

北朝鮮が、現在の常識が全く通じない国であると、しっかり認識すべき。
本書によれば、北朝鮮は、韓国と中国にとって、生かさず殺さずが、bestなのだ。

本書の北朝鮮が崩壊していない理由を転記すると、

①中国と韓国が崩壊を望まなかった(悪者が隣国にあることで、自国がいい国になる。今崩壊されると、財政負担が大きすぎる)。
②儒教的価値観が体制を支えた(通常、共産主義は、世襲を認めないそうだ)。
③軍事優先でクーデターを防いだ(将軍様の影武者が少なくとも4人はいるそうだ)。
④徹底した秘密警察の取り締まり(クーデター未遂事件発覚後、警戒態勢が極端に強化された)。
⑤金大中政権の太陽政策が助けた(太陽政策がなければ、とっくに、財政的に破綻していた)。

時間をかけた方が、費用が安そうだ。

本書では、米の態度の急変化までは、予測されていなかったようだが。
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