かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ガラモンの逆襲

2023年02月05日 | TV Program
今日は、ゴルフ。
天候には恵まれたが、途中から、不調になり、今年ワースト。
先週は、今年ベストだったのに......



こちらは、ガラダマに続く、ガラモン第2弾であるガラモンの逆襲のアーカイブシリーズ。
と言っても何のことかわからない方が多いだろうから、簡単に説明すると、私が小1~小2の時に放送されていたウルトラQの中で、人気キャラの一つであったガラモンが登場するエピソードの内の2回目を扱ったアーカイブシリーズ。
ウルトラQのアーカイブシリーズは、4巻出たが、これでコンプリート。
ちょっと高いが、今回もすばらしい内容だった。

まずは本編。
週1、30分の子供番組のために、これだけ、立派な作品を作った円谷プロ以下関係者にまずは拍手。
すばらしいの一言。
ただ、本編は今までも何度も見てきているので、目玉は、プレミアムトーク。
知られざる事実や、新たな解釈が披露される。

当時を知る人の話からは、まず、ウルトラQがSF番組から、怪獣番組に変わった経緯。
この変更については、よく知られる話だが、既にSF番組として、数作できてからの変更で、脚本や、製作の発注からやり直しになり、既に作ってしまったものについては、怪獣物が定着してからのシリーズ後半に放送することにしたという。
何というどたばた。
とにかく、今までなかったことをやろうとしているのだから、みんな必死だった。

怪獣のしかけ、動きや声などもキャラクターができてから、考えていった。
怪獣の重みを出すため、フィルムを2倍、3倍、4倍速にしたり、ユニークさを際立たせるため、目玉をくりくりさせたり、瞬きさせたり。
ガラモンの手の独特の動きも、あまり選択肢はなかったかもしれないが、デザインができてから考えたのだという。

すばらしい造形を作り続けた成田さんは、元々は、怪獣造形のために、円谷に来た訳ではなかったそうだが、制作の過程で、すばらしい怪獣の造形を、まさに創造した。
そのすばらしさが、これまで、ウルトラシリーズが愛され続けた一番の理由だろう。
建物などの手前を強調する強遠近法も、成田さんが、多用した手法だそうだが、この方法だと、一方向からしか撮影できないため、贅沢な手法だそうだ。
セットが小さくて済むように、怪獣の着ぐるみも小さくして、小柄なスーツアクターを器用したという。

一番面白かったのは、ガラモンが、口に手をする場面。
意味がよくわからなかったのだが、口から外を覗くスーツアクターが、外を見るために、口を開けていたのだという。
監督から止められていたにもかかわらず、外が見えないと動けないので、やむを得ずということだった。
そのまま問題なかろうということで、OKとなったそうだが、当事者のコメントがなければ、この不思議な動きに、いろんな意味を見出そうとして論争が巻き起こったかもしれない。

宇宙人役の色白の男性には、最初、当時まだデビュー曲を出したばかりの美輪明宏さんのイメージがあったという。
結局実現せず、その雰囲気を持った若い役者さんを起用した。
確かに、似ている。

ウルトラQファンで、脚本家になった伊藤さんは、山形県の地方に住んでおられて、TBS系列局がなくオンタイムで見られず、雑誌の情報に頼っていたという。山形市内の親戚のところに行くと、宮城県の電波が入るので見られたというが、まだ小学生で、ほいほい出かけるわけにもいかず、実際見たのは、”鳥をみた”のみだったという。
当時の日本の風景があちこちに映し出され、まだ発展途上だった当時が思い起こされる。

ということで、このプレミアムトークは、制作時の秘話や、番組の考察など、貴重な話が満載。
ウルトラマンのも出ているのだが、ちょっと様子見。
コメント
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