チベットの青蔵鉄道のことについては、以前も触れたが、ついに、開通した。7/1は、共産党の創立85周年で、胡錦涛国家主席も開通式典に参加したようだ。平均標高4,000mで、最高地点は、5,072mの鉄道とのこと。とにかくすごい鉄道だ。写真は、建設中の橋げた(2004年8月に行った時の写真)。急流を跨いでいる。
この鉄道は、観光、物資輸送に有効とされてはいるが、チベットの漢化を大きく促進するとともに、チベット独自の自然、文化、生活を、大きく変えることは間違いない。かなり政治色が強い。
上の写真は、鉄道沿線の名もない村。険しい山すそにへばりついている。家々は、みな強風をさけるためか扁平で、建物の4隅にタルチョが祀られている。タルチョは、いわゆる厄除けの祈祷旗で、青(空)、赤(火)、白(雲)、緑(水)、黄(地)の5色の旗が掲げられている。
国家主席も、民族団結と、辺境防衛に意味を持つと演説したらしい。中華思想そのものである。誰のための鉄道か、考えてみたい。