かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

アーティスト伝説

2024年11月14日 | Music
今日は、曇り空。
昼は、雑務で、夜は、今年最後の同窓会。
いろいろ忙しかった。



本書は、本屋で見つけた。
以前、トークイベントに行った新田和長さんが、著した本。
トークイベントでは、ジョージ・マーチン、アビーロード・スタジオの話が中心だったが、本書では、それはほんの一部で、大半が多くの日本のアーティストを育てた話。
アーティスト毎に章立てされており、ひじょうに読みやすい。
新田さんのJ-POP界における功績がわかりやすく、自身の声で、回想されている。

私より14歳年上になるが、まさに日本のソングライターの創成期で、氏自身も学生時代バンドを組んでいた。
プロレベルだったようだが、その才能を見込まれ、高嶋パパに強力に勧誘されて、東芝音工に入社。
そして新たなレーベル立ち上げを任されたり、かなり荒っぽい育てられ方をしたようだが、結局スピンオフするようにして、別会社を経営する立場になり、その会社は、必ずしもうまくいかなかったが、音楽作りをずっと続けた。

氏がかかわったアーティストは、数限りないが、赤い鳥、北山修、加藤和彦、チューリップ、かまやつひろし、長渕剛、オフコースなど、私が聴いてきたものばかりだ。
加山雄三、森山良子、坂本九など、復活プロジェクトにも多くかかわった。
平山綾香などのように、意見のぶつけ合いから、ヒット曲が生まれたケースもある。
成功するミュージシャンを発掘したり、ヒットする曲のアレンジを考えたりすることが、100戦100勝ということはありえず、本書に取り上げられない、失敗も数多くあったのだろう。
昨日紹介した加藤和彦さんとの衝突なんかもその例だろう。
ミュージシャンの方向感と、新田さんとの方向感が合わないことは他にも多々あったろう。
ただ、これだけ、数多くのプロジェクトを成功させたプロデューサーは、そうはいないはず。
そして、彼のアイデア、努力が、日本のエンタメ界に与えた影響は図りしれない。

日本のポップ・ミュージックの歴史に興味のある方は、読んでみたらいかがだろうか。
口述調なので、すらすら読める。



夜、同窓会に向かっていたら、SLがもうクリスマス仕様に。
ちと早い?
コメント
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