天皇皇后両陛下は、今回の東南アジア歴訪の最後の訪問地にアユタヤを選ばれた。
38℃の猛暑だったが、映像を見る限り、快晴の中、十分楽しまれたようだ。
アユタヤは、スコータイの次のタイの都だが、当時は、ビルマとの戦争に明け暮れていた時代。結局、ビルマ軍により、アユタヤの町はほとんど破壊されてしまった。そのため、スコータイに比べ、残っている仏像なども少ないように感じる。
当時アユタヤは、東西海洋貿易の重要拠点で、各国人の村が点在する大国際都市であった。その時に活躍した人物の一人に、アユチヤ日本人村の山田長政がいる。残された記録は限られるのだが、遠藤周作氏が、王国への道という小説を著している。この小説を読むと、当時の雰囲気が蘇る。殆どがフィクションとわかっていても、リアル感があって、面白く読める。