星和園

★天皇皇后両陛下が、東南亜細亜を歴訪中だ。
最初の訪問国はシンガポール。島の東端にあるチャンギ空港から、西端に近いJapanese Gardenを訪れて（といっても車で40分ぐらいだが）、昔記念植樹されたソテツをご覧になったとのこと。
Japanese Garden は、星和園とも言われ（星はシンガポール、和は日本を意味する）、Chinese Gardenの隣にあるが、正直マイナーな公園だ。とにかく暑い。天皇陛下が植えられたソテツがあることも知らなかった。
Chinese Garden も同様なのだが、盆栽園があるのと、ランタン・フェスティバル（灯篭祭り）で年１回盛り上がるところがちょっと違う。

晩餐会は、旧国会議事堂で行われたようだ。
下は、旧国会議事堂の前にある象の像だが、昔タイの国王から送られたもの。

新国会議事堂は質素だが、旧国会議事堂は風格のある建物。ただ、寄る年波には勝てず、私が駐在中にリノベされ、いろんなレセプションに使える施設に生まれ変わった。
晩餐会では、ナザン大統領がホストとなっている。シンガポールの大統領は、来賓をお迎えする時の、シンガポールの顔ではあるが、政治的な実権はない。かつて、実権をちょっと握ろうとして失脚した大統領もいたと記憶する。
リー・クワンユー氏の顔も見えたが、あまり目立たなかった。リー・クワンユー氏は、現在のリー・シェンロン首相の実父で、実質近代シンガポールの建国者。日本に対しては、経済的な結びつきは重視しつつも、WWⅡの謝罪をきちんと行っていないとの考えをお持ち。旧日本軍から、目をつけられ、危険にさらされた経歴をお持ちの方でもある。

東南亜細亜から、戦争の記憶は消えていない。