松田壽男さんのアジアの歴史という本を読んだ。何と1971年の書だという。
結構目から鱗の本だ。特に、冒頭の「現在、世界史と認めてよい本は、一冊も存在しない」という言葉は強烈だ。
シンガポールに赴任した時感じたのだが、我々が習った世界史と、東南アジアの歴史の関連が、全くわからなかった。西洋史については、各国の関係、抗争の歴史など、たくさん習ったように思うし、中国、韓国の歴史も習ったように思う。それが、ユーラシア大陸や、それを取り巻く海を舞台にした話になると、ほとんど習った記憶がない。
松田さんによれば、それでも、日本の歴史書は、東洋史と西洋史を合わせて世界史としており、欧米のそれと比べると、数段すぐれているのだそうだ。欧米の世界史は、ほとんど西欧史で、アジアは、Rest of the world 扱いになってしまうのだろう。
この本は、アジア全体という大きな視点から、様々な切り口でアジアを捉えており、アジアファンは、読んでおいた方がいいと思う。いろいろ読んだシルクロード本(含む海のシルクロード)も、この本(または考え方)の影響を、多く受けている(またはベースにしている)ように思う。
東西の文化交流の歴史は、本当に興味深い。
西安(長安)にある大雁塔は、インド(天竺)より玄奘が持ち帰った経典を納めたと伝えられている。玄奘は、東西文化交流(インド、西域文化の中国への伝播)のヒーローだ。
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