今日も天気いまいち。
株価もいまいち。
金利が今後上昇しても、この程度では、投資環境に及ぼす影響軽微だと思うのだが。
やはり、日本経済の今後に対する漠然とした不安が背景か。
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本シリーズも読み進んで来て、残り2冊。
ラス前は、出雲・吉備・伊予。
古代に関する本を読み始める前は、ほとんど縁のない地域だったが、最近は、ちょくちょく行くようになって、近畿圏のように残された書物は少ないが、相当の権力が存在していたことを証する遺跡を目の当たりにしてきた。
本書は、いつものように、テーマ毎に、専門家が研究論文のような論考を並べる形式だが、興味深い最新研究の話が並んでいる。
そもそもこの山陰、山陽、四国の組み合わせも珍しいが、瀬戸内海沿いの東西のつながりよりも、南北のつながりの方が強いと思われる地域もあり、必ずしも、関門から、難波に抜ける瀬戸内海海路が中心という訳でもない。
また、最近特に言われるうようになってきた出雲の存在。
出雲大社の巨大さもさることながら、そこから出土した勾玉などは、全国的に見ても、最上級のもので、単なる一地方として片づけられるものではない。
この地域には、巨大古墳も多数存在するが、最新の測量法によって、他地域、特に近畿地方との古墳を比較すると、必ずしも、時の流れと、古墳の形状変化が、一方向に流れるものではないことがわかってきたという。
しかも、山陽の古墳の形状は、山陰の古墳の形状と似ている部分もあるという。
この複雑な関係を紐解くには、さらなる調査・検討が必要だ。
古代山城の話も興味深い。
古代山城には、文献に残る朝鮮式山城と呼ばれるものと、神籠石(こうごいし)系山城と呼ばれるものがあるが、基本的には同じものだという説が強くなっているのだという。
白村江の戦いに敗れた後、日本に攻めてくることを想定して作られたと考えており、発掘物もそれを裏付けるが、完成したものは少なく、所在すらわからなくなっているものも多いという。
構造的には、それまでの日本にはなかった朝鮮の城に近く、朝鮮系の人が中心になり作られたと考えられるが、結局攻め込まれることもなく、完成を見なかったり、宗教的施設に転用されていったのではと考えられている。
前回の岡山旅行の時に行けなかった鬼ノ城には、来月行きたいと考えているのだが、大宰府近くの大野城や、讃岐の屋島と共に、完成度が高い古代山城なのだという。
しかし記録になく、神籠石系に属する。
一方、大野城や、屋島は、その後も、歴史の舞台にたびたび登場する。
古代史の面白さを感じさせる良シリーズだ。
角川が結構混乱しているが、ちゃんと第6巻まで完結させて欲しい。
株価もいまいち。
金利が今後上昇しても、この程度では、投資環境に及ぼす影響軽微だと思うのだが。
やはり、日本経済の今後に対する漠然とした不安が背景か。
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本シリーズも読み進んで来て、残り2冊。
ラス前は、出雲・吉備・伊予。
古代に関する本を読み始める前は、ほとんど縁のない地域だったが、最近は、ちょくちょく行くようになって、近畿圏のように残された書物は少ないが、相当の権力が存在していたことを証する遺跡を目の当たりにしてきた。
本書は、いつものように、テーマ毎に、専門家が研究論文のような論考を並べる形式だが、興味深い最新研究の話が並んでいる。
そもそもこの山陰、山陽、四国の組み合わせも珍しいが、瀬戸内海沿いの東西のつながりよりも、南北のつながりの方が強いと思われる地域もあり、必ずしも、関門から、難波に抜ける瀬戸内海海路が中心という訳でもない。
また、最近特に言われるうようになってきた出雲の存在。
出雲大社の巨大さもさることながら、そこから出土した勾玉などは、全国的に見ても、最上級のもので、単なる一地方として片づけられるものではない。
この地域には、巨大古墳も多数存在するが、最新の測量法によって、他地域、特に近畿地方との古墳を比較すると、必ずしも、時の流れと、古墳の形状変化が、一方向に流れるものではないことがわかってきたという。
しかも、山陽の古墳の形状は、山陰の古墳の形状と似ている部分もあるという。
この複雑な関係を紐解くには、さらなる調査・検討が必要だ。
古代山城の話も興味深い。
古代山城には、文献に残る朝鮮式山城と呼ばれるものと、神籠石(こうごいし)系山城と呼ばれるものがあるが、基本的には同じものだという説が強くなっているのだという。
白村江の戦いに敗れた後、日本に攻めてくることを想定して作られたと考えており、発掘物もそれを裏付けるが、完成したものは少なく、所在すらわからなくなっているものも多いという。
構造的には、それまでの日本にはなかった朝鮮の城に近く、朝鮮系の人が中心になり作られたと考えられるが、結局攻め込まれることもなく、完成を見なかったり、宗教的施設に転用されていったのではと考えられている。
前回の岡山旅行の時に行けなかった鬼ノ城には、来月行きたいと考えているのだが、大宰府近くの大野城や、讃岐の屋島と共に、完成度が高い古代山城なのだという。
しかし記録になく、神籠石系に属する。
一方、大野城や、屋島は、その後も、歴史の舞台にたびたび登場する。
古代史の面白さを感じさせる良シリーズだ。
角川が結構混乱しているが、ちゃんと第6巻まで完結させて欲しい。