こんにちは。18期生の森です。
先日、会社で教育の講師をしました。「監督者意識付け教育」という名称の教育です。
教育の目的は工場内での工事実施において労働災害や品質トラブルを防止することで、工場内で工事を行う協力会社の現場監督の方を対象にしています。
内容はあまり難しいことではなく、現場監督としての意識の持ち方、労働災害・トラブルを防ぐ基本的な行動と考え方、効果的な危険予知の方法などが半分と、過去の労働災害・トラブルの事例が半分です。
この教育、実は昨年も行っています。今年の教育では昨年発生した労働災害事例が増えただけで、それ以外は昨年の内容と全く同じものです。
受講いただいた約80名の現場監督は昨年も工場内で現場監督をしていた方が大半なので、ほとんどの方がこの教育を昨年に引き続いて受けています。
すなわち、昨年と同じ教育を同じ人に再度受けてもらっています。
「繰り返し教育」ということになります。
繰り返しこの教育をする理由は、この教育で伝えようとしていることを現場監督の皆さんには是非とも頭に叩き込んでもらいたく、昨年教育を受けたからと言っても、おそらく多くのことは忘れられていると考えるからです。よく知られていることですが、座学で一度だけ学んだだけのことは、よっぽど意識が高くない限りほとんどが忘れられてしまいます。
教育効果を上げるために受講者同士でワークをさせたり、現場で現物を見ながら教育したりするなどの方法もあるかと思いますが、多くの現場監督の皆さんにそれをやってもらうのも難しいので、座学での教育を繰り返し実施することにしました。
しかし、彼らは昨年も同じ教育を受けているので、忘れていたとしても講義が始まると「あー、それなんか去年聞いたなー」と思うでしょう。口には出さないものの「またか」「忙しいのに勘弁してくれ」と思ったことと思います。
そういうことで、少々嫌われるかもしれませんが、彼らのためにも工場のためにもなることなので、やはり今後も大事なことは繰り返し伝えていかなければならないと思います。
一方で、私も繰り返し教育を受けることがあります。コンプライアンス教育、交通安全講習、情報セキュリティ教育などがあります。
これも受ける側になると「またか」という気分になります。
しかし、これも「もう全部分かってるよ」と言えるぐらいまで身につけなければならないのだろうなと思います。
繰り返し教えられるときは大事なことを教わっているのだと素直な気持ちを持って学ばなければいけないと思います。