16期生の大石泰弘です。
この時期は忘年会がたくさんあり、今年の振り返りと来年の抱負を話す機会が多いです。
せっかく振り返るなら今年だけでなくと思い、独立してから今日までを振り返りました。
その中で、コンサルタントになりたいけどなりきれないと原因のひとつだと想定している
「経営者との接し方」について、折に触れていろんな方や書物からいただいたアドバイスと
それについて思ったことを徒然なるままに列挙します。
A.コンサルタントは芸者
人気稼業ということです。私はコンサルタンととして売上高を競おうとは思いませんが、
経営者から声がかからない診断士にはなりたくないとは思います。どうしたらいいのだろう?
B.経営者を満足させないで帰るな
一連の活動のアウトプットだけでなく、毎回会うたびに経営者を満足させなさいという助言です。
事前に経営者の予想を超えた何かを準備する必要があるのだと思います。
C.経営者の話を聞きながらロジックツリーにしてあげるだけで喜ばれる
経営者が話したことだけでなく、結論を論理的に導くための構造で整理し、話にはでてこなかったが
必要な前提を想像して本人に確認するとよろこばれるそうです。人の話を聞くときにそうする習慣で
いれば、だんだん自然にできるようになるそうです。たいへんそうだけどやってみたい。
D.例外なき顧客第一主義
大前研一さんの本に出てくるプロの条件の一つです。前々回のブログでも紹介しました。いついかなる
状況でも経営者の気持ちを最優先することだと理解しています。実践はなかなかできていません。
E.経営者を徹底的に観察する
経営者を喜ばせたいのであれば徹底的に観察しろ。でなければ自己満足なプロダクトアウトに陥り
かねない。コンサルタントは経営者の問題を解決するのだから、問題を正しく理解できなければ
解決なんかできない。経営者の状態に強く関心を持つべきなんでしょうね。まだまだ弱い気がします。
F.正しい知識をわかりやすく説明しても実行してもらわなければただの自己満足
最近、私が思うことです。独立したころは正しい知識をわかりやすく説明すれば理解して実行して
くれると思っていました。しかし、現実にはわかっていてもなかなか実行されません。満足度も
あがりません。実行してもらうためには、まず経営者がやろうと思うマインドにしなければなり
ません。知識やスキルの提供はその次。しかし、マインドセットに時間を消費するくらいなら
やる気があることがあらかじめわかっている経営者に絞ってコンサルティングをすべきかもしれ
ません。とりあえず経営者をよく観察するか。
G.わかりやすい説明とはビール瓶に漏斗で注ぐ水
藤沢晃治『「わかりやすい説明」の技術』ブルーバックス
に書かれていました。脳みそは情報整理棚を持っていて、そこに情報が格納されると「わかった」
と思い、長時間記憶ができるのだそうです。そして、受け取った情報を関所で吟味して、どこの
整理棚に格納するのかを短時間で判断するそうです。短時間で決まらなければ情報は消滅して
しまいます。だから情報は短いほうがいいし、整理棚がすぐ決まるよう、体系的に整理して提供
したほうがいいし、複雑なものは間を入れる方がいいそうです。それはまさにビール瓶に漏斗で
水を注ぐようなものだとうことです。
最後に、体系的に整理もせず、だらだらと書いてしまった不親切をごめんなさい。自己満足なプロ
ダクトアウトでした。来年もよろしくお願いします。
メリークリスマス!
大石