最近、アップルパイを焼く機会が増えてきました。
特に冷凍のパイ生地の品質がすごくよくなってるので
より簡単に作れるようになってきました。自分で作るレシピは以下です。
①リンゴを小さめに切り、バターを入れた鍋で弱火で煮る(焦げないよう
に常に木のしゃもじでかき混ぜる)
②砂糖を目分量で投入する。同時にはちみつを加える
どちらも味見しながら量を決める(りんごの甘味に左右されるので量は柔軟に)
③お酒を投入する。その時の気分でラムかブランデーかリキュールかを決める
④焦げないように引き続き混ぜ続け、適度なところで火を止め冷ます
⑤パイ生地は冷凍しているものを外に出しておき、多少柔らかくなったら薄目にのばす
⑥これを一口サイズに切り分ける。上に乗せる生地には包丁で切れ目を入れておく
⑦④を土台の生地の中央にのせる。ポイントははみ出さないこと
⑧⑦の上に⑥で切れ込みを入れた生地をのせる。特に端を止める必要はない
⑨卵の黄身を溶いて生地に刷毛でぬる(まんべんなくしっかり塗ることが重要)
⑩オーブンで230度(余熱無し)で焼く。時間は表面の焦げ具合をみる。目安は15分。
一口サイズなので子供たちも喜んで食べてくれています。
大人用の場合、特にラムを多めに入れたら深い味わいになってくれます。
アップルパイも世界各地で様々な種類があることをご存知でしょうか?
A.フランスのタルト・タタン
ホテルタタンを経営するタタン姉妹が19世紀後半に作成したのが起源と
言われています。
型の中にリンゴ・砂糖・バターを入れて焼き、生地をのせてオーブンで焼くと完成。
リンゴが型崩れ(ピューレ状)しないことがポイントですね。キャラメル状の砂糖が
林檎に染み込み、いい焼き色がついて香ばしい一品です。
B.イギリスのアップルパイ
14世紀ごろから食されていたようです。
深皿に、生地を敷かずにリンゴを入れ(グラニュー糖で味付け)、生地を被せて
焼き上げるのが伝統的な製法のようです。
C.アメリカのアップルパイ
イギリスの清教徒によってもたらされたのが起源です。
アメリカのパイは、上下に生地があり、リンゴのコンポートにシナモンや牛乳を入れて
作るのが一般的です。
D.オーストリア・ドイツのアプフェルシュトゥルーデル
下に新聞紙を引いたら読めるくらいに薄く伸ばした生地でリンゴを包むのが特徴。
記事を薄く延ばすために生地にサラダ油を混ぜることなど、生地の扱いに拘っている
お菓子です。リンゴを幾層にも巻いて焼き上げて、クリームを添えて供されることが
多い。18世紀にハプスブルク君主国で広く人気が出た一品です。
アップルパイ一つをとっても奥が深いですね。