稼プロの関係者の皆様。18期の市原です。
今回は、最近情報環境の変化を検討した際の一部、スマートフォンの未来についてご紹介します。広告業でも、新商品開発や事業開発などのお手伝いをすることがあります。その際は、未来に起こりうる変化を様々にイメージすることが重要です。
2010年代に最も勢いのあった商品の一つがスマートフォンです。初代iPhoneの発売が2007年。当時はガラケー全盛期でしたが、オープンプラットフォームの構想を聞いた際、時代の変化を感じました。それ以降の伸びは凄まじく、日本の独特な販売方法とともに、デフレ経済下においても大幅な成長を続けました。家計調査からも支出が増える数少ない項目です。みなさまも外出時に忘れてしまうと不安になるなど、生活に不可欠な商品ではないでしょうか。
近年は、サムスンやファーウェイが折りたたみスタイルが発表され、まだまだ変化も見込まれています。
https://www.gizmodo.jp/2019/02/galaxy-fold-hands-on-video.html
https://www.gizmodo.jp/2019/02/huawei-mate-x-4.html
しかし、このスマートフォンも、2020年代は顧客にとっての絶対的なインターフェースという座を失います。メガネなのか、時計なのか、洋服なのか、まだまだ飛び抜けた代替品と利用スタイルは見えていませんが、陥落自体は不可避です。
その理由を、機能ごとにご紹介します。
2010年代のスマートフォンは、唯一身につけられるインプット/アウトプット端末(I/O端末)でした。今後、5GとIoTの普及により、あらゆる端末で通信が実現されます。スマートフォンが唯一のI/O端末ではなくなるのです。
また、スマートフォンは高性能な処理能力を有しています。しかし、クラウド側の処理能力等が向上します。5GとIoTの普及等と合わせ、大規模な低遅延ストリーミングが実現する世界では、端末側での複雑な情報処理は必要ありません。高機能なスマートフォンを持つ必要性はなくなるのです。
最後は情報の伝達手段としてのディスプレイです。スマホは3.5インチから始まり、直近の折りたたみ式は7インチ台になっています。これは、もっと大きく、もっと見やすく、そして大量にという流れです。しかし、伝達手段はディスプレイ(視覚)に限りません。イヤフォンはもちろん、メガネなどでも骨伝導による聴覚利用が考えられます。ただし、この機能はスマートフォンに強みがあります。情報伝達における視覚の役割が大きい以上、一定のディスプレイはなくなりません。ただ、それも他の感覚器官に分散されます。その意味で、スマートフォンの役割も相対的に低下するのです。
以上から、未来のスマートフォンは、低スペックなディスプレイに収斂されるでしょう。そこでは、時代を牽引する力はなくなると考えます。
現状は、5GもIoTも普及していません。その中、新しいコンセプトも出ています。ビジネスマンとしては次の世界を視野にドライブをかけますが、消費者としてはしばらく新しいスマートフォンを楽しみたいと思います。
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