こんにちは。18期生の森です。
生産管理の基本要素として「QCD」というものがあります。Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(納期)の頭文字を取ったもので、生産管理は「QCDを最適化しようと活動すること」というものです。
QCDは一般にも比較的よく知られているため、実際にこれを指標として意識している職場も多いのではないかと思います。
しかし、私の職場ではQCDを最適化しようという意識はあまりありません。というのも、私の職場である化学工場は危険な流体や大きなエネルギーを扱っており、近隣地域には環境上の悪影響を及ぼす可能性があるので、「安全」や「環境」に気を配ることの方が、「Q:品質」や「C:原価」を向上させることより重視されるからです。その結果、特に「D:納期」については、より向上させようという意識があまりないように感じています。
これはいかがなものかと常々考えていたのですが、4年前、中小企業診断士1次試験の勉強をしていたときに素晴らしい言葉を見つけました。それが「PQCDSME」です。
PQCDSMEは、生産現場において管理指標とすべき7つの要素の(英単語の)頭文字を取ったもので、Productivity(生産性)、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(納期)、Safety(安全性)、Morale(意欲)、Environment(環境)の7つになります。(別解釈もあり)
QCDに「安全」や「環境」を含む4つの指標を加えた形になります。すなわち、「安全」や「環境」もQCDと同列の指標として扱い、全ての指標を最適化する、という考え方をすればよいのだと理解しました。
この考え方を取り入れたところで「安全」や「環境」が私の職場にとって最も重要な要素であることに変わりはありません。ただ、他の指標も同列に意識することで、やみくもに安全第一と言い続けるだけではなく、全体最適を達成することの方が、結果として「安全」・「環境」に対してもより向上させることができるのではないかと考えています。
このPQCDSMEを知った後、一度職場でこの考え方を紹介しました。ただ、上手く伝わらなかったのか、今のところ職場にこの考え方は浸透できていません。またいずれ機会を見てもう一度この考え方について職場で議論をしてみようと思っています。
中小企業診断士一次試験の勉強をしていたのは4年ほど前になります。一次試験の内容は未知の内容ばかりで理解するのに苦しんでいましたが、一方で新しく知ることを興味深く学んでいました。そのなかでもPQCDSMEは感動的で、これを知りえたことは、それだけでも勉強した価値があったと思っています。
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