みなさん、こんにちは!稼プロ18期生の石垣雅裕(いしがきまさひろ)です。
65年続く企業の3代目という立場で日々奮闘しています。(企業概要:愛知県、金属加工製造業、従業員20名)
弊社では産学連携として、三機関協働学び合いプロジェクトという事業に取り組んでおります。
この事業は、「名古屋工業大学」、「愛知県診断士協会」、「あいち産業振興機構」の三機関と、
中小企業が一緒になって企業の可能性を広げていく活動です。
先月、「自社商品を開発し、販売する」という目標を立て1年活動をしてきた
まとめとして報告会を行ってきました。
1年活動結果としては、
自社商品 = クマよけの鈴
販売 = クラウドファンディング(公開承認待ち)
という段階までたどり着きました。
その中で学んだことがたくさんあります。
①自社商品開発では、商品をカタチにする難しさを痛感しました。
なんとなく商品を決めカタチにすることはできるのですが、販売できるレベルまで持っていくことに非常に時間がかかりました。
また、特許などの権利に抵触していないかを調べるのにも時間がかかりました。
作った製品が特許に抵触することが分かり、振り出しに戻ることもありました。
②販売面では、自社の販路を作る難しさを実感しました。
販路を考える際に、診断士としてマーケティングに関する基本的な知識はあるから大丈夫と思っていました。
しかし、実際に販路を見つけようと思うとどうしていいか全くわかりませんでした。
そもそも、ターゲットなどを決める前に売る場所がないという問題が発生しました。
今回はクラウドファンディングを選択し公開を予定していますが、他の方法はいまでも思いつきません。
時代に恵まれていることを感じました。
弊社は製造業で受注生産です。商品開発やBtoCへの販路ノウハウもありません。
今回の経験で、自社で行ったことがない事業をするには、ものすごい力をかける必要があるのだと痛感しました。
経営資源が少ない中小企業は、いかに強みを生かしていくことが大切か身に染みて気づかされました。
診断士として企業に提案するときは、強みを生かして機会に立ち向かう戦略を前提に話していかないと、
相手企業にとっては響かないと気付いたので、忘れないようにしていこうと思います。