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危険で便利なヒューリスティックス

2019-03-17 12:00:00 | 18期生のブログリレー

みなさん、こんにちは!稼プロ18期の杉山です。

 

ある日の職場の会話。

 

同僚A「杉山さん、この案件の処理なのですが…」

私「これはまずお客様に〇〇を依頼して、△△であることを確認して。その後の具体的な対応方法は…(手元の資料を探す)、これに書いてあるから、この通りで!」

 

部下B「すみません、お客様から□□の件で問い合わせ…」

私「□□はうちの係ではないから、Cさんに報告して。Cさんは◇◇を知りたいだろうからお客様に念のため聞けるかな?」

 

長年、会社に勤務していると、過去の経験・知識から部下や同僚の発した断片的な“ひとこと”で、何を聞きたいか(もしくは何に困っているか)を、ある程度推測し、瞬間的に次の指示や対応方針、結論を出すということが可能になってきます。こうした経験は、恐らくどなたでもお持ちではないかと思います。このように、人が意思決定をしたり判断を下したりするときに、厳密な論理で一歩一歩答えに迫るのではなく、素早く直感的に解に到達する思考方法のことを“ヒューリスティックス”というそうです。例えば、服装や人相などから、その人の性格や職業を判断する行為(やさしそうだなとか、怖そうだなとか)のことをいいます。

 

このヒューリスティックスは、限られた情報で素早い判断を可能にする、ヒトの脳が持つすばらしい機能の一つです。が、決して論理的な意思決定方法ではないので、頼りすぎると全く誤った結論に至ってしまう危険性をはらんでいます。 例えばリレー選手を選ぶとします。スリムな体形の人と、太め体形の人がいたら、どちらの方が選手に選ばれるでしょうか。実際に短距離のタイムを図ると、太め体形の人の方が速いかもしれません(ラグビー選手は、がっしり体形でも足は速いです)。しかし、何となくのイメージでスリム体形の人を選んでしまう方が多くないでしょうか。

 

これは、いわゆる“思い込み”というもので極力避けなければいけません。 

 

ところが、私は、最近、どうもヒューリスティックスな仕事のやり方が染みついてしまっているらしく、ヒトの話を最後まで聞き、論理的にモノゴトを考える行為がおろそかになってしまっているようです(冒頭でも、同僚や部下の話を最後まで聞いていません)。

 

稼プロでは、年明けから、診断実習に取り組み、ピッツェリア(ピザをメインにしたイタリア料理店)をますますの繁盛店にすべく、18期生の各自が診断報告書の作成に取り組んでいます。中小企業診断士は、診断実務を通じて、お客様に対して柔軟な提案が求められると考えています。ともすれば、“思い込み”に走りがちな自分の傾向を十分に注意し、お客様にわかりやすく論理性のある報告書を仕上げようと思うところです。

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コメント (4)
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