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ホラクラシー

2019-04-02 12:00:00 | 18期生のブログリレー
 18期の佐々木(晋)です。こんにちは。最近よく、ホラクラシーという言葉をよく見聞きします。ホラクラシーとは、役職や肩書きをなくして、上司や部下といった上下関係が存在しないフラットな組織体制です。社員は上司の指示を待たず、各々の役割や責任を自律的に全うし、組織のゴール達成を目指します。診断士試験では事例1で組織について沢山のことを学びますが、私が勉強してた時この言葉を見た記憶がありません。私を含め、典型的な階層型組織の日本企業で働いていると、ちょっと実際に働いているところが想像できないですよね。
 ホラクラシー型組織のメリットとしては、①意思決定のスピードが上がる(決裁や承認がない)②社員の自主性が強まる(指示がない)③業務が効率化される(部下の評価などの管理業務がない)といった点が取り上げられています。一方デメリットとしては、①自主性が強い社員を集めるのが難しい ②コンプライアンス等のリスク管理が困難  ③社員がきちんと仕事をしているか把握できない、といった点が挙げられています。社員全員が会社のビジョンや文化を同じように理解し、各々が自律的に自己の役割と責任を果たせば、パフォーマンス効率を最大化できる究極の組織なのかもしれません。
 ホラクラシーに類似した組織形態を採用している(株)ISAOは、自ら”バリフラット”と呼ぶ組織の形を採用しています。株式会社に必要な代表取締役等を除き、役職はゼロ。プロジェクトごとにリーダーを決めて、代表取締役もその下で役割を果たすという徹底ぶりです。この形を機能させる秘訣が、社員が絶対に守らないといけないという以下の掟です。
1. ISAOのミッション(存在意義)
・たのしい!をうみだし届ける
2. ISAOのビジョン(目指すもの)
・ニッポン発!億人を楽しませるサービス実現
3. ISAOのスピリッツ(価値観)
・新しきに挑み拓く
・自分の仕事を愛し誇る
・オープンにつながる
・見えないものを見る
・家族的キズナ
 全ての社員がこの行動規範に則った行動をすることで、階層的管理がなくても成果を出しているようです。実はこの会社、10年ほど前は会社存続が危ぶまれたほどの赤字状態でしたが、バリフラットモデルで経営スピードを上げ、危機を乗り切ったそうです。
 実は私も会社の業務で、実験的にこの形の一部を取り入れてみました。部下にある業務のリーダーを任せ、私もその下で一役割を果たすという形です。私が指示する立場から外れたため、リーダーはじめメンバーが自主的に提案をしたり、必要と思われる対応を先んじて行うような行動がより多く見られ、ホラクラシー効果の可能性を感じました。大きな組織で全面的に取り入れるにはリスクが大きいかもしれませんが、コンセプトを部分的に取り入れることはできるかもしれません。診断士がサポートする小規模企業でも有効なケースが出てくるかもしれませんね。
 

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コメント (4)
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