こんにちは。23期生の永岡伸一です。
暗いニュースからスタートした今年でありますが、日本株については幸先のよいスタートとなりました。日経平均株価は1月11日に3万5000円台を一時上回って推移しました。1990年2月23日以来、33年11ヶ月ぶり。相場格言に「卯跳ねる、辰巳天井」という言葉もあります。辰年の今年は竜が天に昇るように景気も上がっていって欲しいものです。
さて先日の南さんのブログに触発され、私も以前から興味があった場所に行って参りました。東京証券取引所です。実は一般人も平日0に施設見学が可能です。団体なら案内付き見学ツアーも申し込めます。
東京証券取引所は日本橋兜町にあります。裏手には町名の由来となっている兜神社があります。平将門の兜が埋められていることから名付けられたとの諸説あります。お参りしてから取引所に行きました。
取引所の建物は上から見ると扇形です。末広がりを意味しているそうです。また方角も風水にちなんで辰巳方向に向けられています。随所に相場を意識したデザインがちりばめられています。手荷物検査を経て入場しました。まずは1階の資料館。証券取引所の歴史資料が展示されています。昔の株券や株式売買で利用されていた手書きのボードなどがありました。ホンダの株券の下段にバイクが印刷されていたのが印象的でした。2階に上がるとマーケットセンター。テレビ東京のワールドビジネスサテライトの冒頭で文字がぐるぐる回る電光掲示板があるところです。株式の売買はもう電子化されているため、大きなホールなのですが現在は無人です。かつてはたくさんの証券マンが集まって、魚市場の競りのように取引を行っていました。この売買時のハンドサインも会社によって様々に決められていたそうです。三越なら指を三本たてて頭にかざす(三つ越し)。日立なら指を4本立てて高くかざす。(昔は「ひ」を「シ」と呼んでいたのでシ立つで、「ひ たち」→「し たち」。)三菱商事なら障子を開ける仕草。時代とともに取引方法も変化していることを感じました。
私が行った日は、ちょうど1社が上場した日でした。そのおかげで上場セレモニーを見学することができました。(各社の上場予定日は東京証券取引所のHPのカレンダーで公表されています。)取引所から上場の証明書を代表者の方が手渡され、電光掲示馬場も青から赤に変化し「祝 上場」の文字がぐるぐる回転しました。大納会で打つ鐘を、五穀豊穣にちなんで5回、代表者の方々が交代しながら鳴らしました。20分ほどのセレモニーでしたが、代表者や社員の皆さんの笑顔が印象的でした。会社の設立は上場だけが目的ではありませんが、それでも一つの節目として会社を育ててきた成果を感じておられたのではないでしょうか。
最後に東京証券取引所限定の兜神社お守りを購入いたしました。今年の相場上昇と自分の成長を祈願し、私も努力していきたいと思います。