みなさんこんにちは。
稼プロ!19期の森です。
私は年末年始、中国の深圳で過ごしていましたが、羽田の事故のため、5日の帰りの便は遅れに遅れ午前2時半にようやく到着、タクシーで帰宅となりました。ともかく今もなお行方不明者多数とのことで、一日でも早く平穏な日が戻ることを祈ります。
中国は中国でなかなか大変な国になってきたなという思いをしましたが、それはまたの機会に譲るとして、今回は「すごい工場」というタイトルの本の紹介をしたいと思います。
著者はトヨタ出身、家業の鉄工所を継ぎ、地方の典型的な3K職場を改革し、中小企業ながらコンスタントに新卒を採用し、他社が手本として見学に来るような魅力的な会社にしたその実際の取り組みを紹介してくれる内容となっています。
当時話題書であったようなので読んだ方もいらっしゃるのではないかと思います。
読んでの感想ですが、まず私的に成功要因を2つ挙げると、①環境整備(5S)の徹底と、②積極投資(設備・人的)なんだろうと思います(まあ誰が読んでもそう感じると思いますが)。
①と②は別個の施策ではなく、生産性を高めるという目的のために相互に必要な両輪という印象です。
この会社は4割くらい技能実習生を入れているので、最大5年の中で(実質2~3年くらいで)習熟できるように、従来よりも生産品目を絞り、そこへ設備投資も集中して生産能力や品質を高めるとともに、人的にも著者(社長)曰く“余剰”人員を確保することで、仕事の属人化を防ぎ(ダブルキャスト的にして)、短納期対応力も高めるということを戦略的にやっています。
また、社長の強力なリーダーシップとトップダウンで進めてはいるものの、一方で施策の結果として、生産性の向上とそれによる就業環境(労働時間や有休を含む)の改善は、従業員のコミットを促す動機付けとなり、それを毎日の就業開始時の清掃タイムや人事制度(全員参加の改善提案制度を含む)などのシステムに落とし込んでPDCAを回していくことで、好循環を維持していくことに成功しています。
更にいつもピカピカな工場は、取引先(見込み含む)に対する営業ツールともなり売上に繋がるとともに、見学した学生・生徒はここで働きたいと思わせるといった効果もあります。
この他にも、会社の情報をしっかり内外に伝えることや、取引先(特に仕入先)とのwin-winな関係など、この会社の優れた取り組みはいろいろありますが、とにかくキーワードは「生産性の向上」であって、それが従業員満足や顧客満足に対して、何よりも効果があるということ、あたりまえのことではありますが、この本を読んで改めて感じたことでした。
未読の方は是非、おすすめします。
ーー稼プロ!よりお知らせです。ーーーーーーーーーーーーー
今年も『診断士はじめの一歩セミナー』を下記の日程で開催いたします。
このセミナーは、筆記試験合格者や養成課程修了予定者など、これから診断士活動をはじめる方が対象です。診断士活動や情報収集方法やツールの使い方、診断士としてはじめの一歩を踏み出し、充実した診断士ライフをおくるにはどうしたらよいかなど、次へつながる内容となっています。
また、診断士活動に関するいろいろな疑問にもお答えいたします。
当日参加された方には、オリジナルミニノウハウ集をプレゼント!
日時:2024年1月15日(月)19時開始 18:50開場
場所:東京都中小企業診断士協会 中央支部事務所
(最寄り駅は小伝馬町、人形町、馬喰横山)
費用:無料(参加者にはオリジナルミニノウハウ集をプレゼント)
セミナー終了後には会費制懇親会を予定しています(希望者対象、会費約3,000円)
みなさまふるってご参加ください。
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