22期の杵渕竜也です。
私は数年前人生初めての異動を経験しました。全く無知であった自社の商品についての知識を学んでおかねばという思いで、シーリング技術管理士という業界団体の資格を取得しました。本業での名刺交換のとき、中小企業診断士はスルーされますが、こちらの資格は反応があります。今日はその資格の主役となるシーリング材についてお話したいと思います。
皆さん、シーリングってご存じですか?
シーリングというと天井にとりつける照明のことを想像するかもしれません。
私がお話するシーリング材というのは照明ではなくて、建築資材のひとつです。ほぼ同様の意味でコーキング材とも呼ばれています。皆さんの身の回りのいたるところにあるんですが、普段あまり意識することはないかもしれません。主な施工箇所としては、外壁と外壁の間の目地や浴槽と壁の間、キッチンまわりでみかけます。指で押してみるとゴム状でぷにぷに柔らかいです。
主な役割は2つ。1つ目は雨などの水から建物を守ること。どんなに密着性を高めても建物には隙間が生じます。そこにシーリングを注入することで水密性を向上させます。2つ目は、衝撃を緩衝することです。資材同士が密着していると地震などが起こった時に衝撃の逃げ場がなくひび割れをおこす可能性があります。そこで隙間をあえてつくり、シーリングを注入して衝撃をやわらげるわけです。地震だけではなく、寒暖差によっても資材は伸縮しますからやはり余裕が必要となるわけです。このような役割を持つシーリング材は雨や地震が多いこの日本ではなくてはならないものです。
ちなみにシーリング技術管理試験は7科目で、60点以上が合格ラインという、どこぞできいたような合格条件です。(しかも1科目は計算科目で電卓持ち込みOK。)この資格を取得したことで、町を歩くときに建物の目地なんかをじっと見つめたりする職業病が発動するようになりました(笑)
以上、シーリング材についての話でした。