東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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議論を深める~三角ロジックのお話~

2020-09-15 12:00:00 | 20期生のブログリレー

こんにちは。20期生の加納です。今日は、学生時代に経験したディベートでは必須の「三角ロジック」について、お話しさせていただきます(8月22日に開催された「稼プロ!」第2回で論理の展開について学んだものの、まだ十分理解していない状況の中、大変おこがましいのですが)。

1.ディベートとは

ディベートとは、ある命題に対して肯定側と否定側がそれぞれの立場で主張しあい、討議を深めていくことです。私が経験したのはゲーム形式によるもので、立論、相手への質問と反論を数回繰り返し、どちら側が優れていたかをジャッジに判定してもらいました。

 

2.三角ロジックとは

三角ロジックとは論理的思考の基礎となる考え方で、主張(Claim)・材料(Data)・理由(Warrant)の3つから成り立っています。

  主張……結論、提案、意見、推論など
  材料……事実、数字、専門家の意見、例など
  理由……原理・法則・常識・一般的傾向などにより、材料と主張を結びつけるもの

正三角形を思い浮かべてみてください。3つの頂点のうち、上が主張、左下が材料、右下が理由となります。
材料と理由を合わせて根拠と言うこともあります。主張に対する底辺です。そして、主張にとって根拠は「なぜなら(Why so?)」、根拠にとって主張は「だから(So what?)」という関係になります。

 

3.「理由」の種類

主張・材料・理由の中で、一番重要なのは理由でしょう。主張と材料を結びつけ、ロジックを支えるものだからです。
では、理由にはどのような種類があるでしょうか。いくつか例を示します(あくまでも「例」です)。

(1)感情

   主張……イルカ漁を禁止すべきだ。
   材料……イルカは頭が良い。
   理由……高等動物を殺すのはかわいそうだ。

「かわいそうだからやめよう」と、人の心に訴えるわけですね。

(2)権威

   主張……明日は東京で雨が降るだろう。
   材料……石原良純がそう言っている。
   理由……石原良純は信頼できる気象予報士だ。

「石原良純」という人そのものを、よりどころとしています。みなさんの周りには、「このように社長が言っていたから、やらなければいけない」と話す人はいませんか。これも、権威によって説得しようとしているんですね。

(3)類推

   主張……太郎はスイーツが好きだろう。
   材料……花子はスイーツが好きだ。
   理由……太郎と花子は一卵性双生児で、性格がよく似ている。

「AとBが似ているので、AにあてはまることはBにもあてはまる」という考え方です。

(4)因果関係

   主張……日本の経済は良くなるだろう。
   材料……アメリカの経済が良くなった。
   理由……アメリカの経済が良くなると、日本の経済も良くなる。

「AならばBである」、習ったばかりですね(ちょっと単純すぎますが)。もし、理由を「アメリカと日本の経済の仕組みは同じだ」とすると、類推によるものとなります。

 

4.三角ロジックを深める

1つの三角ロジックだけでは信頼できないとか、正しいとは言えないことはよくあります。そこで主張する側は、三角ロジックを深めていきます。
たとえば因果関係で例示した三角ロジックの理由については、次のようにしていきます。

   主張……アメリカの経済が良くなると、日本の経済も良くなる。(3-(4)の理由を主張に)
   材料……アメリカは日本の大きな輸出先だ。
   理由……アメリカへの輸出が増え、日本の経済が良くなる。

さらに、この理由を主張とした新たな三角ロジックを作り、深めていきます。「なぜを5回繰り返す」と同じですね。

材料の「アメリカの経済が良くなった」も主張にして、材料として具体的な数字を挙げ、理由を述べて深めていきます。三角形を重ねてピラミッドを作っていくようなものです。

 

5.反論するには

ディベートでは、相手の主張に対して反論していかなければなりませんが、それには2つの方法があります。

(1)直接反論

相手の材料や理由に対し、疑問を投げかけて曖昧さを強調したり、それ自体を否定したりします。たとえば4で挙げた三角ロジックの「アメリカへの輸出が増え、日本の経済が良くなる」という理由に対し、「なぜアメリカへの輸出が増えるようになるのか」「どの程度増えるのか」「輸出が増えると、なぜ経済が良くなるのか」などと疑問を提示したうえで、「アメリカへの輸出は増えない」とか「輸出と経済は関係がない」というような主張をします。

(2)対抗主張

相手とは反対の主張をします。たとえば4の主張に対して「アメリカの経済が良くなっても、日本の経済は良くならない」と反論します。

もちろん、それぞれの主張には、材料や理由が必要です。

 

6.反論は有益

ディベートは2組以上で行いますが、自分の主張を強化するには「一人ディベート」がお勧めです。三角ロジックを深めていくと同時に、「自分が相手側だったら、どのように反論するだろうか」と考えます。そして自分で交互に再反論、再々反論、と繰り返していけば、三角ロジックが強化されていきます。

また、会議で最初から全員が賛成だったり、議論が深まらなかったりしたときは、わざと反対意見を述べてみることが有効です。それに反論できなければ、もともとの提案や意見は薄っぺらなものだったことになります。

 

以上で三角ロジックに関する話は終了させていただきます。機会があれば、ディベートに関する別のお話をさせていただければと思います(診断士としては、あまり有益な情報ではないですかね)。

ところで、10月までに提出しなければならない、3200字の小論文。文章も、論理も、習ったとおりにできればいいのですが、「言うは易く行うは難し」を実感しています。

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特別講義ボイストレーニング

2020-09-14 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

皆さんこんにちは。事務局(19期生)の高橋です。

寝苦しい夜もようやく少なくなり、秋の虫が鳴いています。

昨日、宮崎先生の特別講義「ボイストレーニング」に参加してきましたので、体験してきたことをお話いたします。

 

午前中は、「発声の基本」として、正しい姿勢、声が出る体をつくるための「ののゆる体操」、母音の発生について学びました。

声をお腹から出すために、正しい姿勢をする必要がありますが、ただ良い姿勢をしたつもりでも自分なりの良い姿勢であり、人によっては後ろに重心がかかったり、胸を張ったりしています。宮崎先生から一人ひとりに正しい姿勢へ直してもらい立つと、慣れずに足が疲れました。正しい姿勢を日々1分間でもすることで、出来るようになっていくとアドバイスがありました。

 「ののゆる体操」は声が出るようになる体づくりをします。肩甲骨を広げるような動きもあり、全身を伸ばして体を柔らかくしていきます。ひととおり体操が終わると体も熱くなり体力も使います。

 

午後は、「朗読」でお腹からの声で記事を読む練習をしました。読み手に原稿の内容をわかりやすく伝えることを狙いとします。午前中に発声を練習したにもかかわらず、お腹からの声ではなく、のどからの声しかでません。自分では大きな声を出しているつもりですが、声がちいさいと指摘をうけます。ただ読むことに一生懸命になり、人に伝えようとする気持ちがないといわれます。人に伝えようとする話し方がどうすればできるのかわからなくなります。

 朗読を聞いてもらい、宮崎先生からさまざまなアドバイスを受けて、少しずつ改善をしていきますが、なかなか声が出てきません。お腹から声を出すためには、お腹をおさえながら練習をするアドバイスをいただきました。2回目講義までに少しは声が出るように練習をしていこうと思います。

話す言葉は聞く人に届く声が出せるようになれたら嬉しいです。2回目の特別講義を楽しみにしています。

今回の特別講義に参加されないかたは、カリキュラムで宮崎先生の講義を受けられます。今まで意識してこなかった声の出し方を学べる機会を楽しみにしてください。

 

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中小企業も東京一極集中か?

2020-09-13 12:00:00 | 20期生のブログリレー

こんにちは。20期生の岡田です。
皆さんは7月に東京都診断士協会の能力開発部推進部から案内があった「東京都並びに振興公社施策説明会」の動画はご覧になったでしょうか?
東京都の中小企業支援施策と東京都中小企業振興公社が推進している支援や助成に関する丁寧な説明でした。

中小企業向け公的支援の構図をしっかりと把握していなかったため、説明動画を見たときは中小企業診断士の1次試験向けに勉強した支援がほとんど出てこないことに違和感がありました。今考えると当たり前で、診断士試験で出るのは中小企業庁が中心となり全国で一律に行っている支援であり、この動画は東京都が独自で実施している施策の説明です。

そのことに気づいてから条件を見てみると、確かに「東京都で事業を行っている中小企業」とありました。そうなると気になるのが助成金の金額です。設備投資の上限が1億円であるとか、3年間で総額上限8000万円など高額な助成金がいくつかあります。比較をするため他の道府県を調べてみると、ここまで高額な独自の助成金や補助金のプログラムは見当たりません。国が主導で行っている高額助成金と同レベルの支援を独自で行っているのは東京都だけでした。

理解を深めるため、助成金・補助金を運営している東京都中小企業振興公社のホームページを閲覧してみました。そこに開示している収支報告書を見ると、収入の大部分は東京都からの補助金で、国からの支援をほとんど受けずに166億円の収益金がありました。これは他の道府県の振興機関とは桁が違います。1位である東京都の経常収益金は、2位である大阪府のそれの3.5倍強であり、2位から6位までの府県の合計と同レベルで、全国の都道府県協会の収益金合計額の約2割を占めています(各振興機関の収支報告書より)。

振興機関の収支額や助成金の上限だけで議論できるものではありませんが、東京都は中小企業の振興において他県よりも積極的な自治体に見えます。それもあってか、中小企業の事業者数は東京都が1位です。しかし、東京都の事業者数は全国の事業者数の約1割であり(中小企業庁HP掲載の統計表より)、2位である大阪府の約1.5倍と差は大きくありません。全国の振興機関も中小企業支援に力を注いでいることがうかがえます。とはいえ、事業者数も振興機関の予算額も全国1位の東京都は、中小企業診断士として活躍する場が多いとも言えるでしょう。

東京都以外の地域に目を向けるべく、全国中小企業振興機関協会の各都道府県協会ホームページを見ると、各地の歴史や文化を踏まえた活動を進めていることが垣間見られました。そう考えると、東京都の大規模な助成金も歴史や文化を踏まえた活動なのかもしれません。ちなみに東京都の助成金事業には、「グローバルニッチトップ助成事業」など世界規模で事業展開する企業の支援や、「次世代イノベーション創出プロジェクト」など東京都を世界一の都市にするための助成から、「LED照明等節電促進助成金」のように環境や電力消費を意識したものもあります。

今回は助成金を通して中小企業支援について考えてみました。国や都道府県の中小企業支援施策を上手に活用して、活力と持続発展性のある企業が増えていくことに貢献できる中小企業診断士を目指したいと改めて思いました。

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個人事業主のコロナ助成金

2020-09-12 12:00:00 | 20期生のブログリレー

第20期生の岡崎です。

8月の終わり頃、身近でのコロナ対応助成金の活用状況を調べてみようと、数日間の生活行動の中で接する個人事業主にそれを聞いてみました。

時系列で書いてみます。

少し長いです。最後までお付き合いください。

まず、

①通勤の帰りに寄った「スポーツグッズ店」 

基本的に休止を要請する施設に該当。

・「感染拡大防止協力金」

 協力金の給付対象。

 4/16〜5/6、5/7〜5/25に緊急事態宣言時の休業要請に応じ店舗を閉めたので、協力金50万円を2回もらった。

・「持続化給付金」

 今のところ前年より売上げが多く、要件を満たせば申請する予定。

・「特別家賃給付金」

 持続化給付金同様に今後の売上状況により申請する予定。

伊勢丹本店に近いこの店は、『出没!アド街ック天国』」でも放映された有名店で、プロスポーツのコスチュームをオーダーで制作しています。

6月にプロ興行が座席を間引いて再開されたのと同時に店を開け、

「疲れるほど売っております」と早くも繁盛中!

休業時の家飲みが過ぎ、検査で悪い数値がでて禁酒中とのこと。缶コーヒーとお菓子で乾杯しました。

 

②週末、首・肩の凝り治療に寄った「鍼灸・マッサージ治療院」

社会生活を維持するうえで必要な施設に該当。

・「感染拡大防止協力金」

 休止要請対象外で協力金️の給付も対象外。

・「持続化給付金」

 売上が50%以上減少の月が継続したので100万円を申請済み。

この治療院の院長は、鍼灸技術を教える学校の非常勤講師もされています。

「通学とオンライン同時対応の授業をする中で、両方差異なく施術実演の要所(ツボ)を伝えることに苦労している」

「受け持ちのコマ数が減り報酬も減った」とのこと。景気づけに治療院の近所で一杯おごりました。

 

③鍼灸院での治療のあと院長と寄った「飲食店(焼鳥屋)」

社会生活を維持するうえで必要な施設に該当。

東京都のステッカー『感染防止徹底宣言』掲示あり。

若い店長と心理学をオンライン授業で学ぶアルバイト女子大学生で営業中。景気づけに2人に1杯ずつおごりました。

・「感染拡大防止協力金」

 営業時間短縮に係る休業要請に応じて、営業時間を夜7時(酒類の提供)に短縮。協力金50万円を ️2回分もらった。

 8/1~8/31営業時間を夜10時までとしたので、20万円の給付金をもらう予定。

・「持続化給付金」、「家賃支援給付金」

 今後申請予定。

サントリーの営業マンが一人で飲んでおり、「発泡酒の税率が上がり、逆にビールが下がります!」とのこと。

ビールをたくさん飲んで欲しいようです。

 

④週末にいった「飲食店(近所の焼肉屋)」

社会生活を維持するうえで必要な施設に該当。

東京都のステッカー『感染防止徹底宣言』掲示あり。

・「感染拡大防止協力金」

 都の休業要請時、酒類の提供は夜7時までに短縮。協力金50万円を2回分もらった。

 8/1~8/31営業時間を短縮し夜10時までとしたので、20万円の給付金をもらう予定。

・「持続化給付金」、「家賃支援給付金」

 今後申請予定。

景気づけに店主、奥さん、アルバイトに1杯ずつおごりました。

店主から、「テイクアウトを始めたことへの補助金をもらい損ねた、商工会の会員でなかったから」と聞き、帰宅後調べてみました。

どうやら「小規模事業者持続化補助金」のことで、会員以外でも申し込みはできるようです。

申請書面に商工会側の事業支援計画の記入欄があり、補助終了後5年間の支援内容の記載が要り、結局入会が必要です。

 

⑤日曜日にいった「美容院」

社会生活を維持するうえで必要な施設に該当。

・「感染拡大防止協力金」

 休止要請対象外で協力金️の給付対象外。

・「いのちを守るSTAY HOME週間の給付金」

 4/30~5/6、都の理美容事業者対象の自主休業要請に応じたので15万円の給付を受けた。

・「持続化給付金」

 売上は現時点で昨年度より上がっており持続化給付金はようす見中。

この店は店主1人の完全予約制で運営、2階の美容室の営業時間後に1階でバーをやっています(連続15時間労働)。

バーの方には、『感染防止徹底宣言』の掲示があり、営業時間の短縮による協力金をもらう予定とのこと。

 

⑥平日、集配にきた「クリーニング店」

社会生活を維持するうえで必要な施設

・「感染拡大防止協力金」

 休止要請対象外で協力金️の給付対象外。

ここは83歳の女性店主が車で集配して回り、洗濯物を外注に出す形(担当していた旦那さんが今年亡くなったため)で一人で営業しています。

車にはぶつけた跡が結構あります。運転できなくなったら次は電動3輪車で回ると意気込む元気な超シニアです。

・「持続化給付金」

「うちは売上減っているけどコロナの影響じゃない、スーツを着ない会社が増えたから・・・」? 

「業界仲間から都からお金は出ないと聞いた」とのこと。

そうかなと思いつつ、洗濯物を渡し駄賃の飴をあげました。

特別定額給付金も申請せずもらい損ねたようです。

在宅勤務でワイシャツを着る機会が減る→洗濯物を出す回数が減る。この連鎖はコロナの影響ではないのかな。

店は営業自粛していませんが、受給要件の「新型コロナウイルスによる影響」の文言にあてはまるのでは。

調べて申請のお手伝いをしましょう。「もらえたら半分あげる」と無欲なことをおっしゃる。

 

私のまわりの個人事業主の皆さんは、ほぼ貰えるものはもらっていました。

皆元気です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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グリーンリカバリーに励まされて

2020-09-11 12:00:01 | 20期生のブログリレー

いつもお世話になっております。稼プロ!事務局の太田一宏です。

ご存知かと思いますが、コロナ禍からの復興で、グリーンリカバリーという考え方が力をもちつつあります。グリーンリカバリーは、環境問題を解決しながら、経済成長も実現する、という考え方です。美しいですよね。でも、美しいだけではないのです。リーマンショックからの経済回復時には、二酸化炭素排出量が増えてしまい、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない、という切実なニーズも背景にある考え方です。コロナ禍に陥る以前にも、ESG投資に象徴されるように、行政は金融政策を通じて、環境重視へ舵を切っていました。経済復興という事態に直面し、その重要性がより増した、というステイタスにあるとみています。

エコ、という言葉をよく使いますよね。私は、日本語のエコは、エコロジーの略だと解釈しています。和製英語なので由来は微妙です。エコノミーの略だと思われている方もおられるでしょう。語源は、ギリシャ語の「住居の」に由来するらしく、英語では、環境に関連する語の接頭辞となっています。エコロジーは狭義では生態学を指しますが、広義には環境保護の思想や社会運動として使われています。

私がこの言葉と接したのは、今から40年くらい前。ソフト・エネルギー・パスを通してでした。ソフト・エネルギー・パスは、巨大火力発電や原子力発電などではない、風力やバイオマスなどによるエネルギー供給を唱えた思想・運動でした。地球温暖化は今のように広く認識されてはいませんでしたが、公害、動植物種の絶滅、人口爆発に伴う食糧の枯渇など、このままでは、地球環境は破綻する、という認識が広がりつつある頃でした。エコロジー運動は、そういった認識をもつ市民運動家などによって少しずつ広げられている、そのような活動だったと記憶しています。考え方に共鳴する人は少なくないのですが、残念ながら経済合理性にはまだ乏しく、確固としたイデオロギー的な拠り所がないと続けられない運動と言わざるをえないものでした。

グリーンリカバリーはSDGsの中に掲げられている⑦エネルギーや⑨イノベーションといったゴールを達成するための手段、そのようにとらえることができると思います。グローバルなゴールを達成するための手段であり、環境問題の解決が社会が向かう方向性の幹になりつつあるようです。イデオロギー先行で頭でっかちだったエコロジー運動は、均整のとれた姿になりつつある、そんな気持ちです。

 

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