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東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

ガラケーと差別化

2021-10-21 12:00:00 | 21期生のブログリレー

13期生の西村です。
コロナ禍の生活で断捨離をする人もたくさんいたと思いますが、私もご多分に漏れず断捨離を行いました。
その中で荷物から「ガラケー(携帯電話)」の部品が出てきました。
私は過去にガラケーの部品を作る会社に勤務しており、その時の部品が未だに取ってあったのです。
懐かしさと共に過酷な仕事だったなーと思い返しながら過去を思い出しておりました。

2000年初頭のガラケー市場は、多くの電機メーカー(P、N、F、M、So、SA、SH、・・・どの会社かわかりますかね?)が参入しており3か月に一度は新規モデルが出るような今から考えると異常なスピードで動く業界でした。
これらのメーカーに部品を納める仕事をしていたので、夜討ち朝駆けで試作品を作り、量産が始まったら次のモデルを検討する、といった流れで仕事をしていたと記憶しております。

今やほぼ見ることがなくなったガラケーですが、今や数社がニッチな需要向けに作っている程度かと思います。
当時はスマホの出現でガラケーが衰退したと単純に考えていましたが、最近読んだ本に興味深い内容が書いてありました。

ニュータイプの時代(山口周 著,、ダイヤモンド社)という本の中で著者の山口氏はガラケーの衰退理由を「マーケティングの定石に従って開発を行ったため」と述べております。

当時のガラケーを思い返すと、どれも同じようなほとんど見分けのつかないようなものでありました。
折り畳み型で開くと画面がある面と、反対の面には上下左右に動かすカーソルボタン、その真ん中に確定ボタンがあり、四隅にはメール/メニュー/発信/着信ボタン、その下に10キーがある。
確かに思い返せばどの会社も同じような形や色で、見分けがつかないような商品だったな、と感じます。
(私は仕事柄どの会社のガラケーか瞬時に見分けがつきましたが。)

なぜこのような似通った商品になったのかという理由を著者は、消費者調査から得られた結果をデザイナーやエンジニアにフィードバックしたところ、どの企業からも似通った「正解」が提案されることになったからだと述べています。
マーケティングの知識やスキルを使って活用することは正しいことではあります。
しかし経営というのは本質的に差別化を追求する営みであり、いくら論理的に正しい回答でも他社と違いがなければ導き出した「正解」には価値がない、というのです。
なるほど、その同質化した商品の市場にiphoneという独自の世界観を持った画期的な商品が登場したためガラケーが急速に駆逐されたのか、と納得しました。

この「経営とは差別化を追求する営み」という部分は非常に考えさせられる言葉だと思います。
よく「どんなニッチな分野でもトップになれ」と言われたりしますが、結局のところ「差別化」が重要ということだと思います。
知らず知らずのうちに陥る同質化の罠にいかに陥らないようにするか、断捨離と読書を通じて考えさせられました。

そして「当時は深夜まで働きそのあと朝方まで飲み、翌日は普通に出社してまた働く」って生活を平日の大半で行っていたがそれもまた「差別化された働き方」だったか、、、いや違うな、と思い返す断捨離でした。

 

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下請法と建業法

2021-10-20 12:00:00 | 21期生のブログリレー

こんにちは!19期生の土佐林です。21期生のブログリレー2回目の投稿です。緊急事態宣言が解除され、人手が多くなりましたね。宣言は解除されましたが、勤務先では、在宅と出社のハイブリッドが続いています。2021年、残り3か月を切ったと思ったら、クリスマスケーキの予約や、イルミネーションの準備が始まってます。年々時期が前倒しになっている感じがします。

私の近況ですが、最近ヨガを習い始めました。以前から、勤務先の社内研修で、ヨガを受講し、体がリフレッシュできることから、興味はありました。在宅勤務が続くことで運動不足のせいか、ぎっくり腰になって体が硬くなっているのがわかり、改善したいと思ったのがきっかです。徒歩2-3分以内のところにヨガ教室があったのもあります。ヨガを習い始めて、インストラクターの方から、「とにかくポーズを人と比べない、内面に意識を向けること」を言われます。デジタル化が進むことで、嫌でも他の人の情報が入ってきます。最近はチャットツールの発達で毎日いつでも連絡が入るようにな状況です。ヨガの時間は、スマホ断食の時間と思って過ごし、心のバランスを保つようにしています。

企業内では、4月からは、営業管理部という与信管理、法務関係を扱う部署に異動しました。そこでは、取引稟議のチェックや契約書のチェックを行います。取引稟議の中で、特に注視しているのが、下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)と建設業法(以下、建業法)です。細かい記載は省きますが、簡単に言うと下記になります。

■下請法:下請けの中小企業のための法律。下請業者への支払遅延等を防止する法律。

■建業法:施主などの発注者のための法律。元請、下請業者へ適正な施工を促すための法律。

営業担当の時、これらの法律を知ってはいましたが、現在の部署に来て、非常に奥が深い法律であり、取引にあたり注意しなければいけないということを学びました。また、これの法律を遵守しないと、公正取引委員会や中小企業庁の調査が入った際に問題となります。

与信管理ですが、中小企業において、専門の部署や担当者を設けているケースはまれだと思います。与信管理は、リスクをミ二マイズするためにあります。ある一定の規模になった中小企業には、企業として更なる成長を遂げるには、必要なことと、この部署に来て感じています。経営者が会社の経営に影響のあるトラブルに巻き込まれては、適切な経営判断ができなくなると感じたのが理由です。中小企業診断士として、どれだけニーズがあるのかはわかりませんが、将来的に、与信管理について支援できるようになるために、今の部署でたくさん学び、頑張ろうと新しい刺激を受けています。

 いつも仕事術系や、読書感想文系が多い、私の投稿ですが、今回は少し法律に触れてみました。 最後までお読みいただきありがとうございました。

                                      土佐林義孝

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都道府県魅力度ランキング

2021-10-19 12:00:00 | 21期生のブログリレー

こんにちは。事務局の木村です。

 

緊急事態宣言が解除され、しばらく経ちましたね。冬になれば、次の波が予想されるので、感染対策には引き続き注意していきたいと思います。

 

さて、今年も都道府県魅力度ランキングが発表され、茨城県が、二年ぶりに最下位に返り咲き(?)ました。私も含め、茨城県出身の人間にとっては、気になる話題です。

 

茨城は、公式バーチャルYoutuber茨ひよりの活躍など、デジタル県としてのイメージが高まったことが、昨年の最下位脱出の要因として挙げられています。現知事の大井川氏は、以前インターネット関連企業である私の会社で取締役をされていた時期もあり、そういった経験も生かされているのでしょうか。

 

今年は、コロナ禍によるオンライン化が全国に拡大したことにより、そういった茨城県の強みが薄まってしまったため、という分析がされているようです。

 

群馬県知事がランキングに対して、法的措置も検討しているという話もありましたが、茨城県民としては、ランキング最下位が話題になるので、逆ブランド化しているような感覚です。

 

いずれにしても、各都道府県がそれぞれ独自の魅力を持っていることは間違いないです。まだ行ったことのない地域は、たくさんあるので、自由に行動できるようになった際には、すべての都道府県を一度は訪れることができるといいなと思っています。

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ジャパン・アズ・ナンバーワン

2021-10-18 12:00:00 | 21期生のブログリレー

稼プロ21期生の吉岡です。

月一の投稿とは言えブログって大変ですね。

お仕事で毎日のようにアップされている方には本当にすごいです。月イチは言えコンスタントにブログを書いてみてつくづく思い知らされました。

 

先日の日経新聞に、中国の商用EVが日本へ輸出されるという記事が載っていました。内容は、中国EVメーカーが物流会社SBSホールディングスに対し約1万台のEV小型トラックを供給し始めたというものです。記事によると、日本では小型トラックのEV化が遅れており、実質的に競合がいない市場に中国メーカーが参入する形になるようです。

経済における中国脅威論は今に始まったことではありませんが、それもここのところ日に日に大きくなってきているような気がします。実際、HuaweiにしろLenovoにしろ世界のトップクラス企業が次々と誕生しているわけですから、脅威であることに間違いありません。にもかかわらず、中国製と聞くとどうしても“安かろう悪かろう”のイメージがどうしても頭から離れません。

 

最近、1970年代から1980年代にかけてのアメリカの姿をよく思い出します。当時のアメリカはベトナム戦争の長期化で疲れ果てており、経済的にも日本の台頭で窮地に立たされていました。自動車産業など国の根幹となる分野においても日本製品のシェア拡大により減産を余儀なくされ、失業者がどんどん増えていくという最悪の状況でした。そして、そんな背景の中、アメリカでは日本たたき(ジャパンバッシング)が横行し、それでも日本の勢いを止めることはできず、最後には自国の経済評論家からも “敗者の喧嘩” だと批判されるようになってしまいました。

 

そんなアメリカでしたが、知日派の学者や一部のエリート層の中に、“日本を排除するのではなく日本から学ぶべきだ” と唱える人たちが少なからずいたようで、その考え方を象徴するのが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という書籍です。ご記憶の方も多いと思いますがこの書籍は、日本の技術やビジネスモデルにとどまらず、生活様式や勉学に対する態度まで、あらゆる分野を網羅しています。著者にしてみれば、日本人の特性を丸裸にしてその良いところを自国に取り入れようという想いがあったのではないでしょうか。

 

その後のアメリカ経済の復活を振り返ってみると、格下だと思ってきた日本に多くの分野で後塵を拝しながらも謙虚な姿勢で日本から学ぶことができたからこそ、その後の経済の復活があったではないかと思います。当時の日本と今の中国では時代的な背景も国の体制も全く違いますが、強敵と戦うにはまず相手を知ることだという点からも、中国の長所を明らかにするような書籍がでてきたら是非読んでみたいと思います。

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次回講義は合宿!

2021-10-17 12:00:16 | 21期生のブログリレー

稼プロ!スタッフの武井です。

緊急事態宣言があけたこともあり、一気に街が活気づいてきましたね。
感染者数を落ち着いてきた傾向、
医療関係者をはじめ、いろんな方のおかげで
withコロナに大きくシフトチェンジできた気がします。

次回、稼プロ!講義は、リアル開催となります。
21期は7月の開講時から緊急事態宣言下もあり、
ずっとオンラインでしたのでやっとお会いできますね!
(画面越しではなく)

第4回講義のメインテーマはキャリアビジョン。
初日は、卒塾生お二人に「独立へのロールモデル」と題しお話を伺います。
お二人とも卒塾後2年間は稼プロ!事務局を歴任され、中央支部でも大活躍のお方です。
翌2日目のキャリアビジョンの発表は、初回講義のブラッシュアップ・中間発表の位置づけとなります。

オンラインはオンラインの良さがあり、リアルはリアルの良さがあるかと思います。
今回はリアルの良さを存分に味わい、縦横の交流を深めてくださいね!
事務局一同、みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。

追記:
この合宿は、山﨑塾長が塾生時代の13期に塾生の自主企画として開催されたのが
きっかけだったりします。

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