Children Of The Revolution / T.Rex (2005)
最近気に行っている「Music Club Deluxe」シリーズのT・レックス(T.Rex)版コンピCD2枚組全45曲。サブ・タイトルに「An Introduction To Marc Bolan」とあるように、T・レックスのキャリア全般から選曲されたベスト盤。このシリーズは廉価ではあるが、アート・ワークを含め、なかなかクオリティが高く、どのアーティストの場合でも一風変わった選曲を楽しむことが出来る。このT・レックス版でも、かの有名曲、というか彼らを代表する「Get It On」や「Jeepster」は収録されていない。というのも1971年の名盤「Electric Warrior」以前はなぜか未収録。そして次作「The Slider」は大フィーチャーされている。残念ながらこのアルバムに収録されたどの曲が何年の作品で、どのアルバムから選ばれたという記述がないので、キャリアの把握には向いていないが、何しろ意外な選曲と曲順なので、ある程度聴いた事がある人は新鮮味をもって楽しめる内容だと思う(それ故初めて聴く人には勧めにくいか)。
Tレックスの場合、オリジナル・アルバム未収録曲がかなり多く、このコンピ盤でもざっと調べたところ約半数近くが未収録だった。なので聴いていてもだいたい年代順に並んでいるとはいうものの、「これ何のアルバムに入っていたっけ?」ということになる(もちろんコアなファンの方ならそんなことはないでしょうが)。マーク・ボラン(Marc Bolan)存命中に発売されたアルバムは後期のものであっても、グラム全盛期のようなきらびやかさが薄れこそすれ、しっかりしたクオリティはあるので、このように並べて聴いても違和感がない。自分は後期のアルバムも一応持ってはいるんだけれど、やはりグラム全盛期の作品とと比較すると、それらをあまり愛聴したとは言えない。これを機に棚に眠ったままの旧作をターン・テーブルに置いてみようか。
中古店にて購入(¥756)