ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Last Waltz / The Band

2014年07月10日 | クラシック・ロック

Lastwaltz

The Last Waltz / The Band (2002)

CDでは過去にも2枚組で発売されていたザ・バンド(The Band)のライヴ+α作品「ラスト・ワルツ(The Last Waltz)」。今回購入したこれは2002年に(実際は違ったが)”コンプリート”と謳って発売された4枚組ボックスの、プラケースに入れられ2013年に再発売されたヴァージョン。聞き比べた訳ではないが多分内容は同じだろうと思う。自分がこの作品に触れたのは映画が最初で、音源としては何年か前にネット上に発表された、ビル・グラハム(Bill Graham ※アメリカの有名なプロモーター )経由音源、つまり「Wolfgang's Vault」と呼ばれるサイトで発表された(たぶん)修正の入っていないものを落として愛聴していた。リマスター、リミックスされたものではなく、荒いので、いつか正規の物を購入しようと思っていたが、ふとamazonを覗いたら安い値段のこのヴァージョンが発売されていたのを知ったという次第。

2002年版との差異は分からないが、シンプルにライナーが入っただけの4枚。でもやっぱりディスクが出し易いのは嬉しい。内容は有名なので多くを記述しないが、ザ・バンドの解散ライヴ+スタジオでの録音曲。テーマ曲から始まって、だいたいコンサートの流れに沿って収録されている(はず)。さすがに正規盤は音がいい。映画では、ギターソロ途中でエリック・クラプトン(Eric Clapton)がギターの弦を切ってしまい、それを見たロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)がすかさず代わってソロをとるところが目茶苦茶かっこよかったのだが、音だけ聴いているとあまりその状況は伝わってこない。

この解散劇及び映画作品については、音楽評論家の方々がこぞってロビーの非道ぶり(曰く、勝手に解散を画策したとか、うた歌ってないとか、かっこつけ過ぎとか)を強調していたので、今となってはあまり印象は良くなくなってしまったのだが、深い事情を知らずに映画(ビデオ)を見た自分は、解散ライヴとは思えない演奏充実度と、ゲスト陣の豪華さ、それに楽曲の良さの再認識、と悪い印象どころか、彼らのルーツ音楽を含む様々な音楽のショーケースとなっていて、その豊潤さに感動し、周辺の音楽を聴き始めたきっかけとなった覚えがある。なので、のちにそれらの評論やエピソード、バックステージやプロダクションの混乱などを知って、後付けで印象に影響をしだしたという悲しい側面があるのだ。なぜあと数曲足して、本当に完全収録にしなかったのかは知る由もないが、まぁ、4枚あれば余程の求道者でない限りは充分にお腹いっぱい。

amazonにて購入(¥2,490)

  • CD (2013/9/10)
  • Disc: 4
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Rhino
  • コメント (2)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする