名古屋市の大須にある仏壇通り(門前町通り)を南へ、東別院(真宗大谷派名古屋別院)の手前にあるとても趣のある佇まいの麺類食堂「めん処・天満屋」へ。創業は分からないが、建物は明治期のものだとか。店先の雰囲気がたまらない。暖簾をくぐって中に入ると、右側に小さなカウンター、左側にテーブル席と小上がり、そして左奥に厨房。まだ開店してすぐの時間とあって先客は2組のみ。窓際のテーブル席に腰を下ろして店内を見回す。店は仲の良さそうなご夫婦で切り盛りされている。厨房の中に調理をするご主人。店内には品書きや、店が紹介された記事、色紙が壁一面に所狭しと貼られている。品書きはどれにしようか悩む程の品数。今日はのんびりしている感じだが、平日の昼時とか賑わうんだろうなぁ。セット物が多く悩んだのだが、結局初めてだけに、シンプルにきしめんを注文した。
のんびりとテレビを眺めながら待つと、しばらくしてきしめんが運ばれてきた。上に載っているのは餅菜?、薄切りの葱、蒲鉾、あともちろん花鰹。これ、麺の代わりに餅だったら、そのまんま「雑煮」じゃないだろうか。麺は一口すすってみると弾力があり、しっかりとしたコシが感じられる。つゆは透明感があり、甘さ控えめですっきりしている。この出汁は旨いなァ。飲み干すつもりはなかったが、丼を下ろす事が出来ず、全部飲み干してしまった。(勘定は¥450)
↓ 向かいの酒屋には趣のある酒造看板が…(美濃佐商店)
愛知県名古屋市中区橘1-20-19
(てんまんや てんまや 麺処天満屋 めん処天満屋)