ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

不朽園 @名古屋市中川区・尾頭橋

2014年07月16日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

名古屋のターミナル駅である金山から西へ行った尾頭橋(おとうばし)。ある休みの日にこの付近を自転車でウロウロしていたら、午前中だというのにやけに歩いている中年男性が多い。最初は何故だか分からなかったが、すぐにお馬さん関係の人達だと分かった。皆さん達者ですな。自分にはこの近辺は「ナゴヤ球場」のイメージしかなかったが、その昔は遊郭だったそうで、その名残りもあるのだとか。今回は見て廻らなかったが、花街近辺にはつきものの和菓子屋の老舗があるので行ってみた。

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現在はすぐ横(というか上)を名古屋高速の高架が通り、佐屋街道と交わる交差点に店を構える「不朽園」。創業は昭和2(1927)年との事。大須・不老園の系譜なのだとか。風格ある店構えと歴史を感じさせる木看板。この建物は昭和30年の建築だそう。歩道に面した店のガラス引戸を開け、中へ。多くの女性店員さんがいらっしゃって客に対応している。店の横には小さなイートインスペースがあり、この日はまだ開いていなかったが、アイスクリームなども販売しているようだ。この店と言えば有名なのは「菊最中」。他にもいろいろな和菓子がショーケースに綺麗に並んでいるのだが、迷わず「菊紋最中」を注文した(後から「菊最中」と「菊紋最中」が違う商品だと知る…)。

菊の花の形をした最中種(もなかだね=皮)は溝があるためやや硬めの食感。その硬さがパリッとしていていい。実際に作業を見えた訳ではないが、注文があってから餡を詰めるのだとか。時間が経ったものはだんだん餡との一体感が増し、それもいい。餡はしっかりと詰まっていて、甘味が過剰ではなく、バランスがいい。さすがに最中を筆頭の菓子に挙げるだけあって旨い。これ少し炙ってもいいだろうな。嫁も気に入ったとの事。よかった。けれど「菊最中」と「菊紋最中」の違いが気になって、気になって…(また行かなくちゃ)。(勘定は¥120/個)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5

 

不朽園

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3丁目4-8

 

(ふきゅうえん きくもなか きくもんもなか) 

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