At The Hickory House Volume 2 / Jutta Hipp (1956)
中古店にブルーノート(Blue Note Records)のジャズCDが安価で沢山刺さっていたので、何も考えず購入。こちらはブルーノート1500番台(1516)、ドイツ出身の女性ピアニスト、ユッタ・ヒップ(Jutta Hipp)のライヴ盤第2弾。Volume1は所有しておらず、これが初めて聴く彼女の演奏。時は第2次大戦後、独身のドイツ女性が、移住したニューヨークのクラブでの演奏。白人女性ジャズピアニストっていうだけでも珍しいが、偏見に満ち満ちていた時期だったろうし、周りは百戦錬磨の猛者ばかりのジャズ界だから、相当な逆風だったろうことは想像に難くない。それでもかのブルーノートからアルバムを出す事が出来たのだから非凡さは際立っていたのだろう。レーベル創設者アルフレッド・ライオン(Alfred Lion=ドイツ人)と何か関係があったのだろうか。聞くところによると演奏スタイルはファッツ・ウォーラー(Fats Waller)の影響も受けているらしい。
さて演奏はというと…、ピアノの音、メロディー、雰囲気、どれをとっても徹頭徹尾クール。曲やメンバーの紹介で喋る女性が彼女だろうが、喋りや笑いでくすぐるでもなく、淡々としている。ライヴ・アルバムなのでもちろんクラブ内の様子も聴こえてくるが…、客も彼女に負けないくらいクール(苦笑)。偏見とは捉えたくないが、曲終わりの拍手はまばらだし、さして盛り上がるふうでもない。これは辛いなァ(聴いている方が・笑)。でも演奏はとても素晴らしい。しなやかで流れるようなタッチは心地好く、これならVolumu1も手に入れたいな…。
中古店にて購入(¥180)
- CD (2007/10/24)
- Disc : 1
- Format: Original recording remastered
- Label : EMIミュージック・ジャパン
( 訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよシリーズ )