ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Last Post / Carbon/Silicon

2015年12月27日 | パンク・ニューウェーヴ

The Last Post / Carbon/Silicon (2008)

元クラッシュ(The Clash)のミック・ジョーンズ(Mick Jones)と、元ジェネレーションX(Generation X)のトニー・ジェイムス(Tony James)が作ったバンド「カーボン・シリコン(Carbon/Silicon)」。彼らは通常の音楽リリース形態と違い、ネットでフリー・デジタル音源を発表したり、アルバムもデジタル音源のネット購入が主で、実際にCDとしてフィジカルに売られたものはごく限られていた。自分もそういうダウンロード音源をわざわざCD-Rに起こして聴いていたが、たまたまオークションでCDを見つけたので即購入。

クラッシュ~ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(Big Audio Dynamite)を経て、病気があったりと活動を縮小していたというミック・ジョーンズ。下手くそだが味のあるヴォーカルと、切ないメロディーで、心に残る曲を書く彼の活動再開を素直に喜んだ。しかも相棒が、クラッシュ以前に「ロンドンSS(The London SS)」というグループからの付き合いがあるトニー・ジェイムス。このバンドでは完全にサイド・マンの役割を引き受けているが、盟友とあってとても楽しそうな雰囲気が伝わってくる。前述のようにディスコグラフィーが特殊なので、どういういきさつのどういうアルバムなのか情報が少ないのだが、ネットで既に発表された曲が大半なのでサンプラー的な扱いだろうか(※後で調べるとフランス限定発売の2枚組だそうだ)。ポップで明るい曲調の曲が多く、印象的なギターリフが目立つ曲群はどれもなかなかの出来映え。2枚目は2008年のライヴ盤。ライヴだと特に、相変わらずミック・ジョーンズのヴォーカルは下手くそだが、あの声にはなぜかグッとくるんだよなァ。2年ほど動きが無いようだが活動はどうなっているのかな? このまま消えて行くには惜しい。 

オークションにて購入(¥634)

 

  • CD (2008/11/17)
  • Disc : 2
  • Format : Import
  • Label : Wagram

 

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