夜に家族と予定が分かれ、たまたま1人になって夕飯のあてが何にも無かったので、久々に車を走らせて瑞穂市の「洋食おかだ」へ。近辺で他に食べられる場所が全然無いので、明かりが点いていてホッとひと安心。店に入るとまだ口開けで、先客は1組のみ。カウンターに腰を下ろし、体をねじって黒板に書いてあるアラカルト・メニューを眺める。もうどれを見ても旨そうだが、1人なのでどれもこれも注文する訳にはいかない。苦しい思いで候補を絞り(笑)、まず「海老クリームコロッケ」を注文した。目の前の大きくない厨房ではいつも難しい顔をしている主人と奥様が忙しく立ち働く。だんだん客も増えてきたので「ドビイライス」も頼んでおいた。洋食って調理の音もごちそう。焼いたり、揚げたりの作業を眺めながら耳でも楽しむ。
そしてまず、コロッケが運ばれてきた。粗い衣で揚げられたコロッケが3つ。つけ合わせは人参、ブロッコリー、スライスしたポテト。ソースはケチャップとタルタルが下に敷かれている。ナイフを入れるととろっとした海老クリームが現れる。何とか衣に付いたままの熱いのを口に放り込む。あちーっ。濃厚な味が口に広がって幸せな気分に。つけ合わせの野菜も丁寧なカットが施してあり、旨い。そして丁度食べ終わった頃、主人が固まりから切り出していた養老山麓豚なるロース肉の焼きとんかつがのったドビイライスもテーブルに。真っ黒い特製ドビイソースがかけられている。飛騨牛のスジなどから作られたデミグラス・ソースだそうで、見た目通り味は濃厚で少し苦味もあるが、口当たりはサラッとしている。まず何と言っても焼きとんかつの肉が旨い。しっかりとした厚みがあり、口に入れると適度な食感と豚肉の脂の旨味が口いっぱいに広がる。これがライスとドビイソースに合わない訳がない。何も付けずともそのままでも旨いとんかつと、ドビイソースの妙を味わいながら、あっという間に完食。満足した後に、黒板の隅っこに小さく書いてあった「秋のマロンアイスクリーム」を注文。濃厚な栗の味がダイレクトに味わえ、口の中をクールダウン。本当は数人で来て、あれやこれやとシェアしたいところ。夜のアラカルトは満足度が高いなァ。(勘定は¥2,130)
(注)11月をもって、岐阜県揖斐郡大野町下磯字敷前522 へ移転とのこと
旧)岐阜県瑞穂市田之上240-3
新)岐阜県揖斐郡大野町下磯字敷前522
( 岐阜 瑞穂市 みずほし 洋食おかだ おかだ Yoshoku Okada Yo-syoku Okada ランチ 洋食 移転 閉店 )