Three Snakes And One Charm / The Black Crowes (1996)
どのアルバムもクオリティが高く、充実した内容のロビンソン兄弟率いるブラック・クロウズ(The Black Crowes)。ルーズなノリとクラシックな音作りでスタイルを確立しているが故に、どのアルバムも印象が重なりがちで、いわゆるシングル・ヒットを飛ばすアーティストでもないし、ファーストを除いて、コレっていう誰でも知っている有名ヒット曲がないために、キャリアを重ねる度にいつも傑作と評されている割に、何だか埋没気味な印象(本当はしっかり売れているんだけどね)。自分も初期3枚のアルバムを愛聴していたが、この辺を飛ばしていくつか後期の作品を聴いているうちにだんだん興味が薄れ…。
このアルバムは1996年、代表作「Amorica」の後に発表された4枚目のオリジナル・アルバム。リアルタイムでは聴いていなくて、今頃になってキャリアを遡って聴いてみた。やはり…とても良い。彼ららしいルーズなノリは健在で、楽曲の粒も、アルバムとしてのクオリティも高く、多用するスライド・ギターの音色も聴いていて心地良い。過去3作と比べてもひけをとらない素晴らしい出来だ。スタイルが変わらないので(当たり前だが)印象が前3作と重複するのはやむを得ない。このアルバムにて2期目が終了し、レコード会社を移籍。その後はメンバー交代、移籍、活動停止、再結成など、バンドにありがちな紆余曲折を経て、現在はまた解散しているとのこと。
中古店にて購入(¥108)
- CD
- Disc : 1
- Label : Import