ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

美濃忠 @名古屋市中区・丸の内

2016年03月11日 | 名古屋(中区 老舗)

意外にも京都や奈良を抑えて日本一仏教寺院が多く、茶道の盛んな名古屋において重要なのは和菓子。もちろんここ名古屋には江戸時代から続くような老舗もあり、和菓子好きな人には評判の店が沢山ある。そんな名店のひとつ、安政元年(1854)創業という「美濃忠」。以前に人から頂きものをしたことはあったが、自分で店まで出向くのは初めて。店は丸の内の端にあり、すぐそこはもう那古野・五條橋。晴天の中、自転車で店の前まで来ると、立派な門が工事中で横から店内へ。広い店内にはガラスのショーケースの中にお菓子がいっぱい。こちらは販売のみで店の中で頂くことは出来無いようだ。何にしようか迷ったが、自転車だという制約があるので大きな包みは持ち運べない(カゴも無いので)。有名な羊羹は諦めて、最中「福万年亀」と銘菓「ごっさま」を購入。少量にも関わらず快く包んでもらった。申し訳なし。

最中種(皮)には「福」の文字が浮き出ている。中身は粒餡。軽めの食感の皮と甘さでスルリと胃の中へ。「名古屋方言まんじゅう」と書かれた包みに入った「ごっさま」は以前にも食べたことがあったのだが、カステラ生地の四角い饅頭。きれいに焼かれた皮には女性が微笑んでいるユーモラスな顔が付いている。ずっと「ごちそうさま」の意だとばかり思っていたが、尾張徳川家藩祖夫人の事を「御前様」と呼んでいたのが「ごぜんさま」「ごっさま」となり、一般の奥様のことを「ごっさま」と呼ぶようになったのだとか。この呼び方聞いた事ないけれど、今でも残っているのかな? ふわっとした皮とこしあんのバランスが良く、これも旨い。昔あんこが好きでなかったのが信じられないくらい、最近は和菓子ばかり食べているなァ。(勘定は最中¥155/個、饅頭¥129/個)

 

 

 

↑ 名古屋と言えば、近代建築好きには堪らない、この奇跡の並び。「愛知県庁」(奥)と、「名古屋市役所」(手前)。

 

↑ 「愛知県庁本庁舎」(昭和13年・1938・建造)(上左)と、「名古屋市役所」(昭和8年。1933・建造)。どちらも帝冠様式建築で、こんなに大きな建物なのに戦災を生き延びた。

↑ こちらも素晴らしい「名古屋市市政資料館(旧・名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎)(大正11年・1922・建造)。中に自由に入って楽しめるのがいい(喫茶室もあります)。

 

 

美濃忠 本店

愛知県名古屋市中区丸の内1-5-31

 

( 名古屋 名古屋市 丸の内 丸ノ内 まるのうち みのちゅう 檀渓通店 羊羹 ようかん ごっさま 和菓子 徳川家 徳川菩提寺 近代建築 )

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12 Hits & A Bump / Nicklebag

2016年03月10日 | オルタナティヴ・ロック

12 Hits & A Bump / Nicklebag (1996)

スティーヴィー・サラス(Stevie Salas)とバーナード・ファウラー(Bernard Fowler )のユニット、ニッケルバッグ(Nicklebag)の唯一のオリジナル・アルバム。日本語読みだと人気(らしい)バンド「Nickelback」と間違いやすい。バーナードはストーンズ(The Rolling Stones)ファンには馴染みのヴォーカリスト。80年代のミック(Mick Jagger)のソロ・ツアーの頃からサポートを始め、以後ずっとストーンズを支えている実力者。日本のアーティストとの縁も深い。歌が上手いのはもちろん、様々なタイプの音楽に対応出来る懐の深さが持ち味。でもその実力と人柄、それにキャリアのわりには自分名義のソロ・アルバムは少なく(やっと2007年と2015年に1枚づつ)、ずっと裏方あるいはこうしたユニット、セッション・マンとしての活躍がメインなのはショービズの難しいところ。

基本の音楽性はギターのスティーヴィー・サラス寄り。ファンク・テイストのハードロック。バーナードはいつものソウルフルな歌い方は引っ込めて、ハードロック寄りに歌っている。ただその歌い方が逆に没個性になってしまっていて、あまり面白みがないのも事実。音楽としての完成度はとても高いのだが、2人が合体して簡単に予想出来る範囲というか…。カヴァー曲はファンカデリック(Funkadelic)の2、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の8、ボウイ(David Bowie)の12、ツェッペリン(Led Zeppelin)の13など。ゲスト・アーティストも豪華なこのアルバム、ロン・ウッド(Ron Wood)、リサ・フィッシャー(Lisa Fischer)、ダリル・ジョーンズ(Darryl Jones)と現在のストーンズ・ファミリーの他に、バーニー・ウォーレル(Bernie Warrell)やTMスティーヴンス(T.M. Stevens)などすごい面々が参加している。

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1996/5/28)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Iguana Records

 

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恵那寿や @岐阜県恵那市

2016年03月09日 | 岐阜県(東濃)

何しろ今年に入ってから休みが少ないので、仕事の電話がかかってくることを気にしつつも、空いた時間を有効に使うべく、雨が上がることを予想して高速に乗り、恵那市までドライヴ。恵那駅前の古い商店街に店を構える「恵那寿や」の本店へ。こちらは全国的に名を馳せる中津川市の「すや」の暖簾分けなのだとか。創業は昭和33年(1958)と和菓子屋としては若い。すぐ近くの駅前の通りにも店がある。人通りもほとんど無い静かな商店街の店の前まで来ると余計な物が何もないひっそりとした渋い店構え。暖簾をくぐって中に入っても、余計な物は何ひとつ無く、凛とした空気が流れる。こういう店ってかっこいいなァ。奥から若い女性店員が出てきて膝をつく。ガラスのショーケースの中を見ても、この地方の和菓子の代名詞とも言える「栗きんとん」は無い。季節を外しているようで1月いっぱいまでしか扱わないようだ。今どきは冷凍した素材を使ってやれば出来るし、売れるだろうけど、季節感を守るその姿勢もいい。並んだ菓子の中から「栗まんじゅう」を選び包んでもらう。

持ち帰って女性陣と包みを開ける。外の皮はサラッとした柔らかな食感のカステラ饅頭の生地。東海地方の人なら「なごやん」みたいな皮と言えば分かるだろうか。中にはゴロっと丸ごとの栗が入っている。きれいに煮詰められていて甘さも強め。洋風にも感じられるきめ細かい皮と、ホロっとした中の栗が相まって、旨い。これはやはり苦味の強い抹茶でいただこうと、慌ててお茶を点てた。来シーズンにはここの栗きんとんも食べてみなきゃ。(勘定は¥1,188/5個)

 

 

 

↓ 雨も上がって恵那市岩村町の古い町並みを折り畳み自転車で散策。写真では分からないが、界隈はバスの観光客などでごった返していた。江戸時代から変わらないという歴史ある町並み。

 

↓ 古い建物かどうかは分からないが、入口扉の取っ手や窓の並びなどが渋い「理容ワタナベ」(下左)と「梅庄商店」(下右)。通りにはこんな建物がゴロゴロしている。素晴らしい。

 

 

恵那寿や

岐阜県恵那市大井町231-13

( 恵那 恵那市 えな すや 恵那すや えなすや 栗きんとん 中津川 中津川市 すや本家 近代建築 岩村城 城下町 岩邑 )

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Instant Garage (MOJO Magazine) / Various Artists

2016年03月08日 | 雑誌付録CD

Instant Garage (MOJO Magazine) / Various Artists (2003)

英音楽誌「MOJO」の2003年6月号の付録CDはミュージック・ガイド・シリーズで「Instant Garage」と題し、60~70年代のガレージバンドの特集。ジャケットやライナー部分のアートワークもかっこいいが、中身が凄い。有名どころ以外にも、2、17、21、23、26など、こういう企画では常連とはいうものの、渋めの選曲もあり、どの曲も痺れるくらいかっこいい曲ばかり。ちゃんとしたコンピレーションとして発売しても差し支えない素晴らしい内容だが、これが雑誌の付録とは…。恐るべし。

20のThe Iguanasはイギー・ポップ(Iggy Pop)がドラムスで在籍したバンドだ(彼の名「Iggy」はここから採られているはず)。正規発売物では初めて聴いた。作曲はイギー。ヴォーカルがイギーでないとしてもいかにもそれらしい雰囲気のあるパンキッシュな曲だ。トッド・ラングレン(Todd Rundgren )在籍のThe Nuzzの21はザ・フー(The Who)かよと突っ込みたくなるようなイントロで始まるサイケデリック・ロック。面倒臭いので各バンドの来歴を調べようとは思わないが、この面子、まだまだびっくりするようなクレジットがありそうだ。

01 MC5 - Kick Out The Jams
02 The Electric Prunes - I Had Too Much To Dream (Last Night)
03 The Sonics - Psycho
04 New York Dolls - Personality Crisis
05 The Ready Men - Shortnin' Bread
06 The Bush - To Die Alone
07 Jonathan Richman And The Modern Lovers - She Cracked
08 The Express - Wastin' My Time
09 Gil Bateman - My Daddy Walked In Darkness
10 Love - Seven And Seven Is 
11 Rocky And The Riddlers - Flash And Crash 
12 She - Outta Reach 
13 The Ramones - I Wanna Be Your Boyfriend (Demo)  
14 The Kinks - Milk Cow Blues
15 Little John And The Monks - Black Winds
16 The Alarm Clocks - No Reason To Complain 
17 The Count Five - Psychotic Reaction 
18 Artesians - Trick Bag 
19 Dean Carter - Jailhouse Rock 
20 The Iguanas - Again And Again 
21 The Nazz - Open My Eyes 
22 The Wailers [Tacoma] - Dirty Robber 
23 Paul Revere And The Raiders - Just Like Me 
24 Bunker Hill - The Girl Can't Dance 
25 Brave New World - Train Kept A Rollin' 
26 The Amboy Dukes - Baby Please Don't Go
27 The Rats [Akron, Ohio] - Rat's Revenge Part 2 
28 Mouse And The Traps - Sometimes You Just Can't Win

 

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敷島珈琲店 (2) @岐阜県岐阜市

2016年03月07日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市内に用事があった娘を車で送っていった後、昼食を求めて、前から訪問機会を狙っていたいくつかの麺類食堂に行くも、ちょうど昼の営業が終わってしまう時間に当たってしまい、3軒も振られ(うち2軒は暖簾もかかっていたというのに…)、休みじゃないはずの洋食店にも振られ、久しぶりのラーメン屋にも振られ、たどり着いたのは岐阜駅に近い敷島町にある喫茶店「敷島珈琲店」(ハァ…、みんな中休みを取り過ぎなんじゃないのか…)。店の前まで来ると、工事中のようだったので、ここにも振られるのかと心配になったが、店舗は無事に営業中。近くの駐車場に車を停め、店まで歩く。ランチには外れた時間だったが店内は何組も先客があり盛況。この日は心なしか年輩の客が多かった。次来るときには、と決めていたメニュー、今まで有りそうで無かった「鉄板カレーライス」を注文。

しばらくしてカレーが配膳された。ランチ時間を過ぎ単品だったのでサラダ等の鉢は付かず。熱した鉄板の上に玉子液が敷かれ、その上からライスとカレーがのせられている。すぐに固まってしまうほどの熱さではないので、玉子の部分は上面が液状のまま、いい塩梅。さっそくスプーンを入れカレーを味わう。こちらのカレーは普通でも「生姜カレー」を名乗っていて、かなり強めに生姜が効いている。苦手な人は別としてなかなか個性的な味で旨い。家で作る時も一度このくらい効かせてみようかな。豚肉とシャクシャクとした歯触りのいい玉ねぎが入っている。そして下に敷いてある玉子の部分と一緒にすくい味わってみる。想像通りではあるが少しマイルドに変化して、強い生姜の味が和らぎ、これも旨い。焦げるまではいかないので、ご飯と玉子が混ざった部分も馴染んでいい感じ。遅い時間だったので大盛(無料)にはしなかったが、もちろんもっといけただろう。あっという間に平らげてごちそうさま。ここ喫茶店なのにまだコーヒー飲んだことないや(苦笑)。(勘定は¥800)

前回の記事はこちら

敷島珈琲店

岐阜県岐阜市敷島町3-13

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 敷島コーヒー 敷島コーヒー店 しきしまコーヒー 鉄板ナポリタン 鉄板カレーライス モリライス ホットケーキ パンケーキ )

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Enemy Of The Enemy / Asian Dub Foundation

2016年03月06日 | ヒップホップ

Enemy Of The Enemy / Asian Dub Foundation (2003)

1993年に結成されたエイジアン・ダブ・ファウンデーション(Asian Dub Foundation)。激しいアジテーションとラップ、ヒップ・ホップを融合して、全盛だったドラムンベースなどを取り入れながら展開した彼ら。アジア系の移民が多いイギリスにおいて独自の主張を繰り広げた個性あふれるインド系イギリス人によるバンド。現在の活動などについては全く知らず。自分は前作の「Communitiy Music」(1998)と、このアルバムの後のライヴ盤しか所有していないが、とても気に入っていた。アジア~アラブっぽい音階のメロディーを取り入れたヒップ・ホップというのが印象的。デビュー当時は、もう出尽くしたかと思われたヒップ・ホップの様々なアイデアにアジアン・テイストが入るとは、と意表を突かれたものだ。でも彼らの言葉がダイレクトに頭に入ってこないネイティヴ・スピーカーでない自分は、彼らの魅力の10分の1も理解していないんだろうな。激しい政治主張をするバンドにありがちな話だが、メンバーの変遷も激しいので、のめり込むまでにはいかなかったが、久しぶりにアルバムを購入。後から調べたらこのアルバムは彼らのキャリアで一番のセールスだったとの事。プロデュースはエイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)。

このアルバムもいきなりアラブっぽい旋律から始まる。高速ラップが複数のMCで折り重なり、畳みかけるような勢い。4曲目には意外にもシンニード・オコーナー(Sinéad O'Connor シネイド・オコーナー)が参加していて、ハマっている。ヴォーカルが変わったこともあろうが、よりハードで、前作のある意味「分かり易さ」は後退していて、エイドリアン・シャーウッドらしいダブ寄りの音作り。彼らの場合、政治的な面は絶対に無視出来ないだろうが、同時に「踊れる」ところが重要だろう。ちょっと取っ付きにくいが…。

ブックオフにて購入(¥108) 

  • CD (2003/2/3)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Virgin
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中華天国 @岐阜県多治見市

2016年03月05日 | 岐阜県(東濃)

多治見市のボロい古いビルに入っている小さな中華料理屋「中華天国」。何とも幸せな店名(笑)。創業は昭和43年(1968)とのこと。こちら、その古体な店構えが人を惹きつけるからか、取材やロケに使われることもあるようで、店に入ると記事や切り抜き、タレントのサインやロケの時の様子などがいっぱい壁に貼ってある。店はカウンター8席ほどと小さいテーブルだけとこじんまりとしているが、しっかり地元客に愛されているとみえて、主人と奥様、そしてもうひとりの女性と3人体制。年季の入った品札といい、昭和の中華料理屋はこういう感じですというイメージ通りのお店。小さいテーブル席に腰かけ、色々気になる品の中から噂に多治見市民のソウル・フードだとも聞く「鶏球飯」を注文した。これ「カイコーハン」と読むのだそうで、この品にだけ読み仮名がふってあり、下に「とりのうまに」と書いてある。先客も地元の人達のようで、店の人との間で多治見市民なら分かるのだろうこの土地の固有名詞が飛び交っていた(「〇町の△さんちの前」とか)。

主人が鍋を振り、しばらくして鶏球飯が運ばれる。いい匂いの平皿は見るからに旨そう。しっかりと醤油色の着いた濃いめの甘酢餡がかかっている。中には炒められた野菜と鶏のもも肉。さっそくレンゲでひと口。たっぷり入った鶏は唐揚げだそうだが、そう感じないほどプリプリと柔らかく煮られていて、酸味と甘みの強い餡とは間違いのない相性。旨い。野菜、特に玉ねぎの食感はシャキシャキで、餡のかかったご飯と一緒に食べると滅法旨い。想像通りの味だが、想像通り旨い。これだったらきっと何を頼んでも旨いだろうなァ。次はどれに…。「加利飯」っていうのも惹かれるが、中華飯店でカツ丼があるのが気になる…。(勘定は¥700)

この後の記事はこちら

 

 ↓ 店に横に入口がある「多治見銀座センター街」。ガスのメーターを見てみると、もう営業している店は少なそうだ。賑わいのあった頃に通ってみたかったナ。

 

↓ 美濃焼の土地柄か、タイル壁が渋い「旧・昭和橋郵便局」(昭和初期・建造)。隣は建物が寄り添っていたのだろう、タイルは貼られていない。最近は利用はされていないようなので、このまま取り壊しという事になってしまうのだろうか…。

↓ 土岐川の堤防沿いにある「Reverie(レヴェリ)(旧・多治見輸出陶磁器完成協同組合)」(大正末期~昭和初期・建築)。演劇場、裁判所、税務署などに使われた建物なのだそう。

 

↓ 丸窓のある建物の裏側。現在は雑貨屋兼カフェ、ギャラリー、英会話教室として利用されている。

 

 ↓ 昭和を感じさせる新町の建物。「清酒 白雪」と飾られた面にはタイルが使ってある。近くの小路町にあったスクラッチタイルの近代建築「下廣商店」は残念ながら取り壊しになっていた…。

 

中華天国

岐阜県多治見市金山町27

( 多治見 多治見市 たじみ ちゅうかてんごく 中華天国金山店 カイコー飯 屋台の味 中華天国前畑店 中華料理 中華食堂 ラーメン 多治見銀座 銀座センター街 近代建築 )

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Off To The Races / Donald Byrd

2016年03月04日 | ジャズ

Off To The Races / Donald Byrd (1959)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第7弾。ドナルド・バード(Donald Byrd)の1959年の初リーダー作品。彼の作品も単体では持っておらず、様々なコンピレーション盤に収録されているのをいくつも所有している。そういうのに収録されているのは60年代後半のソウル・ジャズ期の曲が多い。他の有名どころのアーティストとも多く共演しているので、冠の付いたリーダー・アルバム以外にもサイドメンとして彼の名前を見かけることが多い。それほど信頼され、引っ張りだこの人気者だったのだろう。

誇らしげにメルセデス・ベンツのSLに肘をつくバード。当時最高にヒップな車だったんだろうナ(今でもかっこいい)。これぞハード・バップというブロウから始まるアルバムもヒップな雰囲気満載で、どこを切り取ってもかっこいい。次々とパートが切り替わっていく演奏は、メンバーの気合いの入った瞬間芸とでも言えるようなスリリングな展開。そして最後にテーマ・リフに戻ってバシッと終わる。快感。

Donald Byrd - trumpet
Jackie McLean - alto sax (1 & 3-6)
Pepper Adams - baritone sax (1 & 3-6)
Wynton Kelly - piano
Sam Jones - bass
Art Taylor - drums

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2004/12/8)
  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition, Original recording remastered
  • Label : EMIミュージック・ジャパン
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ロゴスキー @名古屋市中村区・名駅 (※閉店)

2016年03月03日 | 名古屋(中村区・西区)

以前から行きたいと思ってなかなかチャンスが無かった名駅(名古屋駅)前のビル4階にあるロシア料理の「ロゴスキー」。日本で初めてのロシア料理店として昭和26年(1951)に現主人の叔母が開業した「渋谷ロゴスキー」の暖簾分けで、現主人の父(創業者の弟)が名古屋に店を開いたとのこと。こちらの創業は昭和38年(1963)だとか。日本人にも馴染み易いように選ばれた料理は創業当時のままのものも多いらしい。エレベーターでビルの4階に上がっていくと、そこがすぐに店。この日店内は女性がほとんどで、ほぼ満員の盛況。席に案内してもらい、事前に階下に書いてあったメニューの中から「Aセット」を選んだ。給仕の女性が奥様かどうか知らないが、割烹着を着てとても家庭的な雰囲気。レンガ壁にいろんな小物が飾ってあり、雑然とはしているが落ち着いたクラシックな雰囲気。でも「食堂」といった親しみ易さがある。

しばらく待っていると、まずパンが2種用意され、すぐにボルシチが運ばれた。ビーツが入ったボルシチは酸味がしっかりしていて旨い。いわゆるロシア料理の経験が無いのでこれが実際のボルシチと比べてどうなのかは分からないが素朴で飲み易い。人参のパンと、少し硬めのライ麦のパンをつまみつつ、次に運ばれたピロシキを口に運ぶ。皿には酢漬けも少々。ひき肉と玉ねぎが入ったピロシキは熱々。味付けはシンプルかつ薄めで重くない。添えられたカラシをちょっと付けたりしていただいた。最後は「つぼ焼ききのこ」と名付けられたパイ生地のポットシチュー。生地をスプーンで割り、中のクリームシチューをすくって生地と合わせたりして口の中へ。こちらも味付けはシンプル。あっという間に全部平らげた。勘定をしてもらおうとレジに向かうと壁に「ありがとう」の垂れ幕が。最初は何のことか分からなかったが、何と3月でビルの建替えを機に店を閉めるのだそうだ。遅かったと言うべきか、間に合ったと言うべきか…。ぜひ夜も単品で食べてみたいのだが、それまでに来る事が出来るだろうか…。(勘定は¥1,700)

 ※2016年3月を以って閉店されました

 

↓ いつ前を通っても、つい毎回写真を撮ってしまう丸ノ内の奇跡の並び、創業が宝暦8年(1758)という「伊勢久株式会社」(昭和5年・1930・建造)と「愛知県庁大津橋分室(旧・愛知県信用組合連合会会館)」(昭和8年・1933・建造)。天気が良過ぎてコントラストがきつい…。

 

 

 

ロシア料理 ロゴスキー

名古屋市中村区名駅4-5-19 第5堀内ビル 4F

( 名古屋 名駅 めいえき 露西亜料理 ロシア料理 ロゴスキー 渋谷ロゴスキー 渋谷ロゴスキー銀座本店 ボルシチ ピロシキ ) 

 

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Let It Roll : Songs By George Harrison

2016年03月02日 | クラシック・ロック

Let It Roll : Songs By George Harrison (2009)

2009年に発売されたジョージ・ハリスン(George Harrison)のベスト・アルバム。クレジットはされていない(と思う)が、コンパイルしたのは妻のオリヴィア・ハリスンなのだとか。レーベルを超えたオールタイム・ベストという触れ込みだが、日本盤の副題がそうなっているだけで、海外盤は「Let It Roll : Songs By George Harrison」となっているだけ。ビートルズ時代の曲をライヴ・ヴァージョンで収録している中途半端さから、ファンには総じて評判は良くないようだ。でも1968年の「The Concert for Bangladesh」はやっぱり外せない重要なアルバムだろうと言われればそうかもしれないし…。ま、彼のような大物、しかも元・ビートルズ(The Beatles)という看板は外そうにも絶対外れないから、コアなファンをも満足させるような編集盤は永久に出来ないだろうナ。

自分は熱心にビートルズを聴いてきた訳ではないが、小学校の頃には長姉が持っていた赤盤、青盤、それに何枚かのアルバム、長兄のポールやジョンのオリジナル・アルバム、そしてジョージのThirty Three & 1/3」が家にあったのを覚えているので、他の同世代の人達よりは聴いていたかもしれない(その頃の小学生はまだ「ザ・ベストテン」でピンクレディーだったからね)。むしろ社会人になってからディラン(Bob Dylan)、レオン・ラッセル(Leon Russell)、ジョー・コッカー(Joe Cocker)、デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)、ジェシ・エド・デイヴィス(Jesse Ed Davis)らのいわゆる「LAスワンプ」あるいは「英スワンプ」(←これらもへんな括りだ)に関連するアーティストが好きになった過程で聴くようになった程度。だからオリジナル・アルバムも順番通りに並べられないぐらいの知識しかない。クラプトン(Eric Clapton)との来日公演もあまり記憶に無い…。スライド・ギターと言えばブルースだが、評価の高いジョージのスライド・ギターってあまりブルースを感じさせない独特な感じで興味深い。自分のお気に入りは復活作の13「When We Was Fab」かな。 

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2009/7/8)
  • Disc : 1
  • Label : EMIミュージックジャパン
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