変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

「すみません」の心

2012-02-01 12:25:48 | 心のこと

 今日から、2月に入りました。
 もう……… 一ヶ月過ぎてしまった。月日の流れが早い…

 今日は、朝から日本列島大荒れの天気のようで…低気圧の発達で…
 こちら神奈川県も物凄い強風です。
 
 もう直ぐ、立春ですが、まだまだ明日から寒波が来るようで…
 花粉も2月は、飛んでくるし…
 今年は、インフルエンザの流行がピークはこれからと言っているので…
 花粉症の受診(私自身)をいつ頃(飛散の前から薬を飲むと、とても昨年楽だったので…
 今年も飛散の前に薬を飲み始めたい、と考えていましたが…インフルエンザの患者が多い所へ
 行くのも嫌だなぁー、と思い、迷っている…)
 なかなか…まだまだ、辛い(寒い、筋肉がこわばる、花粉でくしゃみが鼻水がの)二月になるようです。
 

 今日は、私の愛読誌である、「高野山教報」からとても良いお話がありましたので、
 ご紹介します。


             「すいません」の心     
                              高野山教学部長  岩坪眞弘

 「――また人、応供(おうぐ)にあらず、久しく国粮(こくろう)を費やして己を撫(ぶ)し、身を修む。
 生死の眷(めぐみ)、厚きを恐る――」

 お大師さまが藤原冬嗣にあてた手紙の一節ですが意訳しますと
 「…わたくしの人となりは人々の尊敬をうけるにあたいするものではありません。大変長い間、
 国からお給料をいただき修行をしてきました。生涯かけてお受けしたご恩の厚きこと、身に余る
 もので、すまないばかりです…。関係の役人に申しつけて、国費の給付をとりやめるように
 お願いします」となります。

 時は弘仁十二年(821年)、高野山をご開創になり、この年の九月に四国の満濃池の大工事を
 完成されています。お年48歳、お大師さまのお働きのピークにあたる時期に、お手紙を差し出した
 のは、お大師さまの度を過ぎたご謙遜でしょうか。トラブルがあって、ことわらなければならない
 事情は、長いお手紙の全文のどこにも見られません。宗教者だけでなく、最も旺盛にお働きになり
 不滅の功績を残した62歳のご生涯の光と、まばゆさのために私たちが見逃しがちな、お大師さま
 の一面を、手紙の一節で確信できます。

 私たちは「すみません」という言葉で表せるものだと思うのです。この言葉ほど、短くしかも深い心の
 あらわれを日本語がもっていることに、有難さを感じます。
 過ちを詫びる素直な表現にもなり、受けた好意を感謝するひびきにもなり、それこそ、この言葉が
 交わされる状況しだいで無限に変わる言葉の意味をもつのです。

 「衆生(しゅじょう)の解脱せざるは、ただ名利を貪るによる。己を他に従えんと欲(おも)わず、
 ただ他人を己に従えんと欲う」。
 お大師さまはこのようにもいわれました。
 “世間での栄達にばかり気をとられ、自分はひとに従おうとせず、従えようとするから、まこと仏心を
 もち、大安心を得ることができない”
 というお叱りのお言葉です。

 お大師さまの「すみません」は人々が苦しんでいるのに、国の費用がこんなに不足ではというように
 ご自身がつながっている衆生とその集まりである国家に立場をおかれた心から発する
 ‘まことのことば'ということになるのです。
 「すみません」というあいさつは美しいあいさつです。他人様にかけた迷惑を棒引きするための
 条件反射になっては「すいません」ではすまないのです。

 お大師さまの「すいません」は過ちをおかしての償いのためのすみませんでは、ありません。
 善いことをして詫びる“すみません”で、“身を捨てて、ささげて、なお、ささげかたが足りない
 もののようにお詫びすること”
 深い深いお詫びの世界ではないでしょうか。張り切って生かせていただく、ご恩をお大師さまは
 「四恩」(父母、国王、衆生、三宝の恩)というお言葉をおつかいしているのですが、恩に
 「相すまない」という純なお心が、あれだけ衆生に、超人的なご奉仕をなさった原動力になった
 ことでありましょう。

 悪いことをして、詫びる“すみませんの心”から善いことをして詫びる“すいません”がいえる
 深まりの心が仏心であります。


 なかなか、とてもとても、死ぬまで、難しいようですが…
  体得できる人格になれたら、幸せになる、と思えます。
  体が、冷えないように、十分ご注意下さいね
!

 
 

コメント
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