変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

明日への階段 10

2012-02-10 16:02:51 | Weblog

 昨日の‘きらら体操教室'は盛況でした。
 年の初めに来られなかった方が…お元気な姿でいらしたり、(なぜか、2月生まれの方が
 6人もいらして、順番にバースディソングを歌ったり)
 痛みを抱えたながらでも、何かを見つけたくて…久しぶりに参加された方とか。

 …体操もお食事もコーヒータイムも…体も頭もお口も忙しく動かしました。

 その時の話題の一番は?

 何といっても、やはり、普通に痛みなく歩いたり生活がしたい! でした。
 色々な方々の発症の仕方、生活様式の違い、考え方、運動経験の有無、今の股関節の状態
 などなど…本当に異なりますが…

 やっぱり、行き着く先は、人生を楽しむために股関節症を克服したい!
 ということでした。


 一人ひとりにことなる体験談があるように…
 一人ひとり、改善策は違うかもしれません、が、前向きに病気と向かい合い努力することこそ
 一番の薬だと、皆さんから、私も元気を頂きながら…
 また、「変形性股関節症に負けない!」と気持ちを強く思いました。


 今日もみかんさんの体験談「明日への階段」を続けます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 (三)トンネルを抜ける

 T大学病院で変形性股関節症の手術を受け、16日目で退院した私に、長かったトンネルの出口
 がやっと見えてきた。
 「痛みが無く、ふつうに歩けるようになりたい」希いから、リハビリの先にあるものへの期待が
 膨らむ。「術後3ヶ月もすれば……」の言葉が励みになり、日記を兼ねた達成表を台所の壁に
 張り出した。

 足の長さ矯正や、筋力をつけるためのトレーニングとストレッチ、家の中だけでなく外での杖歩行
 に慣れていくなどの項目を入れた。
 一日の歩数を4000歩から6000歩にし、家事もゆっくりやっていこう。

 表に〇印が並び、前日より少しでも上向きになると気分がいい、後退しても、
 「焦るな、焦るな、大丈夫」とよくなった自分を思い描く。
 「半月経ったが、買い物はまだきつい」、術前まで通っていたプールへは自転車を20分こぐが、
 「2ヶ月後、バスと電車の乗り継ぎで試してみる。乗り降りの段差がとても恐ろしかった、
 足元がおぼつかなくてくたびれた」などと書いている。

 術後2ヶ月半の検診では異状なし、リハビリ室にも立ち寄り、順調に回復していることが判った。
 あとは体力と筋力をつけていくだけだ。
 次女の出産も近づいてきた。無理は出来ないが、自信を持って産後の世話を引き受けられると
 使命感が蘇ってきた。出産前から逗留していたが、いよいよその日を迎える。
 
 付き添って行ったお婿さんが「お母さん、生まれそうです」と知らせて来た。
 デイルームで待機する母親二人とお婿さんの妹、三人の祈りの中で元気な産声が響いた。
 しばらくして、この世に生を受けた小さな命と母親が肌を触れ合って過ごすカンガルーケア中の
 分娩室に招ばれた。
 立会い出産の感動を興奮しながら報告する婿さんと、奮闘した娘を心から労い、白い毛糸帽を
 かぶった孫に「生まれて来てくれてありがとう。よろしくね」と声をかけた。
 まもなく駆けつけて対面を済ませた夫と外へ出ると、高く登った師走の月が冴え冴えと輝いて
 いた。



 またまた続きます。みかんさんのお話を書いていたら、
    我息子24歳(今、彼女と月島デートをしているらしい? なんとか、6ヶ月仲良く続いて
    いるらしい?)
    が、うまくいって…私もおばあちゃんになりたい!!
    姪の赤ちゃんももちろん可愛いが。。。
    股関節の痛みも気になるけれど。。。。。


         『変形性股関節症に負けないでね!』

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抜釘手術

2012-02-08 12:44:17 | Weblog

 今年は、雪での事故が大変多いようです。
 雪の多い地域の方々、くれぐれもご注意ください。
 

 先月、私の戦友が手首の粉砕骨折の手術でプレートが入り、6ヶ月経ったのでそのプレートを
 取り除く手術をしました。
 術後、手首が腫れて…力が入らず(プレートを取った後の穴?が空いて)…
 包丁もまた、持てなくなって…リハビリをまた、やり直し、と言って嘆いておりました。
 私は、もっと簡単に考えていたので………実は、ビックリしました。


 そんな時、きららに1年8ヶ月前に一度だけ参加され(手術をすると決めていたようですが)、
 股関節の骨きり術を受けられ、1年6ヶ月経って先月プレートとねじの抜釘手術をうけられた、
 アウチさんのブログのプレートとねじに実は、またまたビックリしましたので、ぜひ、皆さんにも
 ご紹介します。

 アウチさんの抜釘後の今の股関節には、5つもの穴が空いていて…
 とブログに書かれております。
 術後すぐには、血液がその穴に入ると…大変だった…と彼女から電話でお聞きしました。
 やっぱり、どんな手術も手術は手術なんですね。。。


  アウチさんのブログ
 http://ameblo.jp/kansetuitai/

 考えたら、、、、、、、とっても、、、、、おそろしいーーーーーーーです!!!
 アウチさん、頑張れ!!!!!

 皆さんも、転倒には、ご注意ください!
 油断は禁物です!

 やっぱり、正直、今の私は、二度と手術はしたくないです!
 どうしても、の場合以外は!
 だから、だから、今日も自己ケアを頑張ります。


 明日は‘きらら体操教室'があります。
 お仲間の方、どうぞ寒いので、暖かくしてお出掛け下さい。お待ちしております。
 寒さに負けず、楽しく体操して、しっかり美味しいものをいただいて、おしゃべりに
 花を咲かせ、ご一緒に楽しみながら免疫力をアップさせましょうーーー!


            『変形性股関節症に負けないでね!』

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明日への階段 9

2012-02-06 16:12:03 | Weblog

 今日は、外は氷雨が降っています。
 昔、カラオケで氷雨をそういえば…歌いました。
 音痴ですから…カラオケは好きではありませんので…ほんのちょっとの思い出しかありませんが、
 この私が、なんとなんと、、、自身の結婚式で、、、「銀恋」を歌いましたから…
 今思えば、あーーーーーーだ。

 今朝のテレビで話題になった、ローザンヌ国際バレエコンテストで優勝した菅井さんの
 所属しているカンパニー「佐々木三夏バレエアカデミー」の佐々木さんと、昔、ご一緒に何度か
 お会いし、レッスンも致しました。
 (私の舞踊家現役時代に私は、現代舞踊を精進しておりましたが、
 クラシックバレエは基本でしたので、クラシックの先生に習ったおりました。
 その時のクラシックバレエの先生のお弟子さんが、佐々木三夏さんでした。)

 よく、先生の講演や発表会で踊ってらした姿を覚えております。立派にお弟子さんをお育てになって。
 テレビでご覧になられたかと思いますが、菅井さんは、2曲踊られております。
 クラシックと現代舞踊と。その現代舞踊というのを私は、舞台活動として精進しておりました。

 朝から、お祝いを言うすべもありませんが…気分がいいです!
 が、自分の身の上が…少し、悲しい。が、致し方なし…


 今日は、また、みかんさんの『明日への階段』の続きをご紹介します。
 いよいよ、リハビリが本格的に始まりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 4人部屋の3人が股関節、1人が膝関節の手術を受けた。
 年代も術前の症状も術後の経過も個人差があるが、不安なく歩いて日常生活を送れるように
 なることに期待している。順調に進んでいくようでも滅入る日もある。

 左お尻のエクボ、梨状筋という
らしいが、立っていることさえ苦痛、痛みが走るので力が
 入れられない、歩くのも難儀ですと訴え
ると、「これで少し凝りがほぐれるかもしれません」
 とゴルフボールを貸してくださる。

 凝りを溜めないようにすることは理想なのだが、希うようには体の方が応えてくれない。
 ほぐさないと体のあちこちに影響が出そうだ。

 平行棒に掴まって歩けるようになると、次はT字杖での歩行訓練だ。梨状筋がまだ痛むので
 思うようには歩けないし、ストレッチもきつい。躓きそうで段差も恐い。
 リハビリを含めて2、3週間入院が最初の予定だ。あと何日も残っていない、このままリハビリを
 延長してもらいたいが、手術待機の患者が多くそうもいかないらしい。

 「ここまでこなせたのだから」と、自宅訓練用のリハビリメニューと、脱臼しないための図入り
 日常生活の動作表をいただく。順調にいけば、3ヶ月検診の頃、歩行の不安はかなり減って
 いるのではとのこと。次女の出産にも間に合いそうだ。

 「家の間取りと動線を図に書いてみてください」
 理学療法士から、家庭生活でのアドバイスを受ける。術前にベッド生活にしたことはよかった。
 調理中の立ちっぱなしはきついので、椅子に腰掛けながら慣らしていくのがいいらしい。
 
 足を崩す女座りや交叉は駄目、しゃがみこむことも正座もできるだけ避ける。

 階段の上降は手すりにつかまってゆっくりと。降りるときは股関節への衝撃に気をつける。
 浴槽へは足を後ろに回しながら入る。自転車はサドルに腰掛けた状態からこぎ始めること。
 それにしても術足は上がりにくい。力も入らない。

 一番恐いのは転ぶことだ。脱臼して再手術という事態にもなりかねない。
 耐久年数15年から20年の人工股関節は痛みがなくても緩みが生じることがあるから、
 定期健診を欠かしてはならない。また、体の中に異物が入ったのでウイルスにも注意が必要だ。
 手術とリハビリで全て解決というわけにはいかないようだが、
 「これまでよりは、きっと、動きやすくなる」ことを期待する。
 
 術後16日目で退院。明日からは自宅リハビリだ。達成表を作ってがんばろう。

 足の長さ矯正課題は、座った膝の位置で計ると5㌢もある。


まだまだ、みかんさんのお話は続きます。
 寒いです。筋肉が腱がこわばります。
 今日も明日も温かくして、しっかりほぐしましょうー!!

        『変形性股関節症に負けないでね!』


 

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貧乏ゆすり(ためしてがってん)の補足

2012-02-04 13:08:39 | Weblog

 先日の2/1日放映の「ためしてがってん」をご覧になってない方のために、
 ネット検索して探しました。

 当日の内容は、腰痛、膝痛で(検査しても異常がないのに…)ある日突然歩けなくなって…
 原因は、股関節にあった。
 40代50代の方、要注意 ! 
 姿勢(骨盤の前傾は6ヶ月で、股関節の軟骨が消失し、破壊される)が重要。
 
 …と脅しているような…言葉をナレーションで言われていたので…余計に私的に×でした。
 (原因は股関節にあった)これは、今、まさに私のブログでご紹介しております、
 みかんさんのお話そのまんまですね。

 そして、股関節の手術をなさった方のお話と柳川リハビリテーション病院の先生お話と
 神奈川リハビリテーション病院の先生は、ご自分の患者さんの4年前のレントゲンと今現在の
 レントゲンの違い(貧乏ゆすりで股関節末期で、隙間がなかったものがすき間が1ミリできて、
 ますます良くなりますよ、と先生はおっしゃっていた)を見せ、貧乏ゆすりを奨励しておりました。
 そして、実際に司会者たちと、貧乏ゆすりをされておりました。


 以下、参考にしてください。
 





 柳川リハビリテーション病院
 http://www.kouhoukai.org/yanagawa/


 http://www.kouhoukai.org/yanagawa/new_page_76.htm



 神奈川リハビリテーション病院(杉山医師)
 http://www.kanariha-hp.kanagawa-rehab.or.jp/osteoarthritis-top/osteoarthritis7/osteoarthritis13


 今日も変形性股関節症で苦しんでいる方が、どこかに必ずいらっしゃる。。。
 手術をしたばかり方、手術をすぐに控えている方… いらっしゃる、と思います。
 

 自分でしっかりとこの変形性股関節症という病気を勉強して(医者任せにせず)
 病気と向かい合って、(手術をしたから、ハイ治った、とはならない一生の病気なので)
 仲良く歩んで行ってほしい、と思っております。


    『変形性股関節症に負けないでね!』

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明日への階段 8

2012-02-03 13:09:27 | Weblog

 今朝も家のベランダから美しい富士山が見られました。
 今日は、いつもより、寒くなく…過ごし易いです。
 今日は、節分。これから、豆まきをします。
 年々、ヒートアップしている恵方巻きは食べません。
 今晩は、ちらし寿司にしました。

 2/1日放映の「ためしてがってん」で、股関節症についての内容でしたが…
 観て…………うーーむ…………。と思いました。

 今、ブログでもみかんさんの思いのたけ、を載せていますが…
 その方、お一人お一人に色々な骨格とか発症までのケースとか症状と生活習慣とか、
 …というように、すべて違いますので、短時間で、放映するには無理があって…
 手術に関しても、痛みがとれて…よかった…だけではない場合も有るし…
 「貧乏ゆすり」で軟骨再生された、と一例だけの症例では??

 そんなに単純で簡単なら、何百万の人が、この変形性股関節症で悩んでいるのは?
 となるわけで。
 先日の温泉施設が、テレビで放映されただけで…影響力は凄いわけで。

 うーーーむ、もっと深い取り上げ方で、お願いしたいものです。と生意気かもしれませんが、
 思いました。


 今日は、みかんさんの「明日への階段」を続けます。
 手術室で麻酔を受け、意識を失ったところからです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「みかんさん、終わりましたよ。順調に進みました。お疲れ様でした。まもなく部屋へ戻りますからね」
 終わったのだ……。あとは前進あるのみ、いいことだけを考えよう。
 「大腿骨骨頭が潰れてしまっていたこと、手術はうまくいき、人工股関節もびったり納まった」
 説明を、レントゲン写真を見ながら、夫は医師から聞いたそうだ。

 術後は重装備だ。酸素マスク、太股に痛み止めの管、心電図や血圧計と酸素量を表すモニター、
 腕に点滴、尿管、傷口の管、血栓予防のマッサージ器など体中に機械が付けられていて身動き
 出来ない。血栓予防のため、両足首は絶えず動かしていたほうがいいらしい。
 「よかった……がんばったねぇ」と、いくつもの顔がのぞいたが、こんな状態でのお見舞いは
 辛いものだ。

 明けない夜はないという。全身のだるさと傷の痛み、時計の針の遅さが恨めしかった夜も明け、
 拘束が緩められると人心地ついた。
 さあ、第二ラウンドの始まりだ。それにしても、いきなりの普通食には驚かされる。
 ベッド上でりリハビリも始まる。「無理の無い程度に動かしましょう」と足首の上下運動、
 太股の筋肉を鍛える運動、腸腰筋を鍛える運動、腹筋などを教わり、朝昼夕10回ずつゆっくりと
 行う。夕方担当医から人工股関節置換手術の説明を聞き、ベッドから車いすへ移乗させてもらった。

 術後二日目。車いすで洗面所へ行く。立ち上がって、水を掬い、洗顔が出来るようになる。
 トイレへの付き添いは心強い。急に動いたせいか酸素不足になり、再び酸素マスク着用になった。
 太股の血液の管ドレーンを外す予定も延びた。外してもらわないと、袋に入れ首に掛けてトイレへ
 行かなければならない。ま、そうとんとん拍子にはいかない、明日に期待しよう。

 三日目。見舞い客が帰ってから熱を出す。麻酔の関係による術後熱なので心配ないらしいが。
 二日ほど続いた。しかし、仰向け寝が困難だったことがウソのようで、傷口は少々痛むものの
 神経痛はすっかり消えていた。さらにドレーンが外れると身軽になり、酸素も95を越え、マスクも
 外された。

 四日目。いよいよ本格的にリハビリ開始だ。まずは左右の足の長さをみる。
 加重計に乗って力の掛けぐあいをパーセンテージでみると、右に偏り過ぎている。
 左の術足に体重をかけにくいせいばかりではない。
 術足の方がかなり長い。脚長差は左右のバランスを欠き歩く時肩が揺れたり背中や腰に負担が
 かかるようになる。これをリハビリで矯正していくのだという。
 短い方の足の下に薄いセルロイド板を増やしたり減らしたり、要はセルロイド板を使わなくても
 平均に体重をかけられるのがベストなのだ。

 退院までにどれだけ改善できるのだろうか。トレーニング台では、座ったり寝たり横になったり
 うつ伏せになったりして、動作が滑らかになるよう練習する。
 傷の痛みと身体の緊張とで力が入らず、寝返りさえうまくできない。
 仰向けの状態からは腹筋と両肘を使って上体を起こすが、下肢全体の筋力が弱い。
 ぎこちない動きを柔軟にしていくまでにはだいぶかかりそうだ。
 フロアーへ移ると歩行練習、骨盤矯正にも役立つ腰振り運動、電話帳厚さの踏み台を使った
 股関節伸ばしなどを行う。最後にもう一度加重計に乗り、微々たる改善をみる。
 そんなこんなで二時間はあっという間だ。


 みかんさんのリハビリの様子を書きながら…………
    自分の暗く辛く悲しかった……入院手術、リハビリを思い出し………
    辛く暗く悲しくなりました!!!!!!!!!!!!!!!!

    あーーーーーー『変形性股関節症に負けないでね!』
 
 

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「すみません」の心

2012-02-01 12:25:48 | 心のこと

 今日から、2月に入りました。
 もう……… 一ヶ月過ぎてしまった。月日の流れが早い…

 今日は、朝から日本列島大荒れの天気のようで…低気圧の発達で…
 こちら神奈川県も物凄い強風です。
 
 もう直ぐ、立春ですが、まだまだ明日から寒波が来るようで…
 花粉も2月は、飛んでくるし…
 今年は、インフルエンザの流行がピークはこれからと言っているので…
 花粉症の受診(私自身)をいつ頃(飛散の前から薬を飲むと、とても昨年楽だったので…
 今年も飛散の前に薬を飲み始めたい、と考えていましたが…インフルエンザの患者が多い所へ
 行くのも嫌だなぁー、と思い、迷っている…)
 なかなか…まだまだ、辛い(寒い、筋肉がこわばる、花粉でくしゃみが鼻水がの)二月になるようです。
 

 今日は、私の愛読誌である、「高野山教報」からとても良いお話がありましたので、
 ご紹介します。


             「すいません」の心     
                              高野山教学部長  岩坪眞弘

 「――また人、応供(おうぐ)にあらず、久しく国粮(こくろう)を費やして己を撫(ぶ)し、身を修む。
 生死の眷(めぐみ)、厚きを恐る――」

 お大師さまが藤原冬嗣にあてた手紙の一節ですが意訳しますと
 「…わたくしの人となりは人々の尊敬をうけるにあたいするものではありません。大変長い間、
 国からお給料をいただき修行をしてきました。生涯かけてお受けしたご恩の厚きこと、身に余る
 もので、すまないばかりです…。関係の役人に申しつけて、国費の給付をとりやめるように
 お願いします」となります。

 時は弘仁十二年(821年)、高野山をご開創になり、この年の九月に四国の満濃池の大工事を
 完成されています。お年48歳、お大師さまのお働きのピークにあたる時期に、お手紙を差し出した
 のは、お大師さまの度を過ぎたご謙遜でしょうか。トラブルがあって、ことわらなければならない
 事情は、長いお手紙の全文のどこにも見られません。宗教者だけでなく、最も旺盛にお働きになり
 不滅の功績を残した62歳のご生涯の光と、まばゆさのために私たちが見逃しがちな、お大師さま
 の一面を、手紙の一節で確信できます。

 私たちは「すみません」という言葉で表せるものだと思うのです。この言葉ほど、短くしかも深い心の
 あらわれを日本語がもっていることに、有難さを感じます。
 過ちを詫びる素直な表現にもなり、受けた好意を感謝するひびきにもなり、それこそ、この言葉が
 交わされる状況しだいで無限に変わる言葉の意味をもつのです。

 「衆生(しゅじょう)の解脱せざるは、ただ名利を貪るによる。己を他に従えんと欲(おも)わず、
 ただ他人を己に従えんと欲う」。
 お大師さまはこのようにもいわれました。
 “世間での栄達にばかり気をとられ、自分はひとに従おうとせず、従えようとするから、まこと仏心を
 もち、大安心を得ることができない”
 というお叱りのお言葉です。

 お大師さまの「すみません」は人々が苦しんでいるのに、国の費用がこんなに不足ではというように
 ご自身がつながっている衆生とその集まりである国家に立場をおかれた心から発する
 ‘まことのことば'ということになるのです。
 「すみません」というあいさつは美しいあいさつです。他人様にかけた迷惑を棒引きするための
 条件反射になっては「すいません」ではすまないのです。

 お大師さまの「すいません」は過ちをおかしての償いのためのすみませんでは、ありません。
 善いことをして詫びる“すみません”で、“身を捨てて、ささげて、なお、ささげかたが足りない
 もののようにお詫びすること”
 深い深いお詫びの世界ではないでしょうか。張り切って生かせていただく、ご恩をお大師さまは
 「四恩」(父母、国王、衆生、三宝の恩)というお言葉をおつかいしているのですが、恩に
 「相すまない」という純なお心が、あれだけ衆生に、超人的なご奉仕をなさった原動力になった
 ことでありましょう。

 悪いことをして、詫びる“すみませんの心”から善いことをして詫びる“すいません”がいえる
 深まりの心が仏心であります。


 なかなか、とてもとても、死ぬまで、難しいようですが…
  体得できる人格になれたら、幸せになる、と思えます。
  体が、冷えないように、十分ご注意下さいね
!

 
 

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