12時に10名死亡と聞きショックでした。
倉敷の参加者も遭難しました。
ツアー会社のアミューズトラベルは、登山愛好家には人気があります。
私が属している山の会の会員もよく利用しています。
大雪山系にもツアー参加していました。
もちろんガイドが同行していますが、それでも道がわからなくなり不安な思いをしたといいます。
天候悪化にも遭遇していました。
また、私の山仲間の義母が羊蹄山の山頂で凍死しました。
夏山登山だったのですが、その時もパーティはバラバラになり、岩陰で強風を凌いだが、
朝までもたなかったのです。
今回もガイドは3人付いていました。
それなりの対策は立てていました。
しかし、緊急事態が続けて発生するとガイドも対応に窮すとことになります。
経過を追ってみましょう。
朝、避難小屋を出発した一行の中から動けなくなる人(1名)がでました。
まずガイド1名が付きそいます。
後の全員は先に進みます。
また数名が動けなくなりました。
今度はガイドがテントを建てて収容しました。
動けなくなった参加者とガイド1名が残ることになりました。
残り10数名がガイド1名と先に進みます。
この中から動けなくなる人がでると、万事休すです。
ガイド1名だと脱落する参加者を見ることはできないのです。
こうしてパーティはバラバラになっていき、半数が死亡することになりました。
低体温症、すわなち凍死です。
救助に当たった今日の早朝は、昨日の暴風雨がうそのように晴れていました。
一晩しのげれば全員無事下山できたのです。
何が最悪の事態を招いたのか。
理由は明白です。
避難小屋を出発したこと。
そして、早期に引き返さなかったこと。
なぜ、引き返さなかったのか。
判断の甘さを指摘することは簡単ですが、判断を狂わせる原因の一つに、
この日の内に下山し本日の予定航空便に乗りたいという思いです。
これは、旅行社と参加者の思いです。
ガイドはこの思いに判断を狂わされるのです。
私は、短期間ながら山岳ガイドの経験があります。
一人で30名以上を引率したこともありますが、なにか事故が起こればお手上げでした。
事故が起きないことを祈るのみでした。
山の中で事故が起こった場合、その一行の中で対応するというのは至難の技です。
事故の場合、救助を要請することになります。
そして自分たちは、できるだけ安全地帯に避難することになります。
本州の場合は森林限界から下に逃げることです。
ところが北海道は事情が異なります。
森林限界から上が広く簡単には安全地帯に逃げ込めないのです。
ここにも今回の遭難の原因があります。
登山ブームは、北海道の山々にも押し寄せて行きました。
登山者は本州にはないスケールの大きさに魅了されます。
そこに大きな危険が待ち受けていたのです。
遭難された方のごめい福をお祈りいたします。
まことに無念です。
※写真は毎日jpよりお借りしました。手前がトムラウシ、奥が美瑛岳。
倉敷の参加者も遭難しました。
ツアー会社のアミューズトラベルは、登山愛好家には人気があります。
私が属している山の会の会員もよく利用しています。
大雪山系にもツアー参加していました。
もちろんガイドが同行していますが、それでも道がわからなくなり不安な思いをしたといいます。
天候悪化にも遭遇していました。
また、私の山仲間の義母が羊蹄山の山頂で凍死しました。
夏山登山だったのですが、その時もパーティはバラバラになり、岩陰で強風を凌いだが、
朝までもたなかったのです。
今回もガイドは3人付いていました。
それなりの対策は立てていました。
しかし、緊急事態が続けて発生するとガイドも対応に窮すとことになります。
経過を追ってみましょう。
朝、避難小屋を出発した一行の中から動けなくなる人(1名)がでました。
まずガイド1名が付きそいます。
後の全員は先に進みます。
また数名が動けなくなりました。
今度はガイドがテントを建てて収容しました。
動けなくなった参加者とガイド1名が残ることになりました。
残り10数名がガイド1名と先に進みます。
この中から動けなくなる人がでると、万事休すです。
ガイド1名だと脱落する参加者を見ることはできないのです。
こうしてパーティはバラバラになっていき、半数が死亡することになりました。
低体温症、すわなち凍死です。
救助に当たった今日の早朝は、昨日の暴風雨がうそのように晴れていました。
一晩しのげれば全員無事下山できたのです。
何が最悪の事態を招いたのか。
理由は明白です。
避難小屋を出発したこと。
そして、早期に引き返さなかったこと。
なぜ、引き返さなかったのか。
判断の甘さを指摘することは簡単ですが、判断を狂わせる原因の一つに、
この日の内に下山し本日の予定航空便に乗りたいという思いです。
これは、旅行社と参加者の思いです。
ガイドはこの思いに判断を狂わされるのです。
私は、短期間ながら山岳ガイドの経験があります。
一人で30名以上を引率したこともありますが、なにか事故が起こればお手上げでした。
事故が起きないことを祈るのみでした。
山の中で事故が起こった場合、その一行の中で対応するというのは至難の技です。
事故の場合、救助を要請することになります。
そして自分たちは、できるだけ安全地帯に避難することになります。
本州の場合は森林限界から下に逃げることです。
ところが北海道は事情が異なります。
森林限界から上が広く簡単には安全地帯に逃げ込めないのです。
ここにも今回の遭難の原因があります。
登山ブームは、北海道の山々にも押し寄せて行きました。
登山者は本州にはないスケールの大きさに魅了されます。
そこに大きな危険が待ち受けていたのです。
遭難された方のごめい福をお祈りいたします。
まことに無念です。
※写真は毎日jpよりお借りしました。手前がトムラウシ、奥が美瑛岳。
自分のブログにも書きましたが,北海道の2000メートル級の山は,本州の3000メートル級の山と同じくらい気候変動が厳しいということを,まずは頭においてほしいと思います。
そして何より,ご指摘のとおり「引き返す勇気」をもってほしいものです。
山は逃げません。
コメントありがとうございます。
山は逃げない。また登りに来よう。
ですね。
高齢者の登山には、今回を逃したら、登ることができないという年齢に対するあせりもあります。
特に遠くの山ではこの気持が強くなります。
ガイドが無理をする原因でもあります。
引き返す勇気は、本当に勇気がいりますね。