「大抵の人間が最も苦手とするのは無為ということだ。一番苦痛とするのは退屈だ。だから暇さえあればインターネットなるものに夢中になって他と接触したり、何もしないときはテレビを付けたり、刺戟によって無為の代替えとする。忙しがっている方が、無為より充実した生だと錯覚している。」
中野孝次『風の良寛』より
四半世紀前に書かれた文章ですが、時は過ぎても何も変わっていませんね。
私の生活も現代人の性向そのままです。
効率優先でスケジュール帳が空いていたら埋めようとしていたサラリーマン根性がいまだに抜けきりません。
この習性に一矢を報いたいと良寛さんの本を書棚に並べているのですが、そこは凡人なのでなかなか身につきません。
テレビを観ないというのはほぼ達成しています。緊急情報用にしています。
『虎に翼』が評判らしいけれどもちろん観ていません。
連ドラは続けて観ないと意味がないので避けなければならない典型です。
では、もう一つの難問はインターネットですが、時代は移りスマホが主役になりました。
このスマホを使わないというのはどんどん難しくなっています。生活を便利にする代表物となった感あります。
最低限の使用にしているのですが、気が緩むと店頭などで勧められるままにアプリを増やしたりしています。情けないです。
なるべく、インターネット使いまででとどめたいものです。
「忙しがっている方が、無為より充実した生だと錯覚している」
だけからは脱出したいですね。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナに平和を!
ガザに平和を!