2004年 キム・ギドク監督作品
うつせみって、原題ではどうなんだろうと思ったのですが、「3番アイアン」とは。
主人公の青年が3番アイアンを振り回しているシーンがよくでてきます。
この「3番アイアン」の役割がポイントなのでしょうね。
この物語はまったく展開が読めません。
これは特筆するべきことかもしれません。
観客を90分間、別世界にいざなうことができるです。
それも、ファンタジーやSF映画ではなく、現実世界を描いた作品でできるということは、
相当高度なことだと思います。
主人公は、バイクに乗って放浪しています。
他人の留守宅を見つけては侵入し、そこで生活をします。
そして、「立つ鳥跡を濁さず」に去ります。
まったく無言ですが感情がないわけではありません。
ある侵入宅で、妻が夫に暴行されている場面に立ち会います。
主人公は、夫の持ち物の「3番アイアン」で夫を懲らしめます。
「妻」は青年のバイク後部席に乗って自宅を去ります。
二人はまったく会話を交わしません。
二人は留守宅を訪問し続けます。
豪邸にもマンションにも侵入します。
ある時、アパートに侵入し孤独死をしている老人を発見します。
「妻」は、丁寧に「おくり人」役を果たし埋葬します。
不審に思った老人の息子がアパートを訪問し、
二人の侵入者を見つけて警察に通報します。
二人は逮捕されます。
主人公は、獄中で「空蝉の術」?を会得します。
やがて釈放された青年は、「妻」の家に舞い戻ってきます。
夢幻のような話ですが、「3番アイアン」が現実を痛打します。
この物語は、現代人の姿を映しているのか。
それとも人間の普遍的な側面を映しているのか。
後者のように思われます。
「私たちは誰かの夢の中に住んでいるのではないか」という疑念は普遍的なものでしょうから。
しばらくは韓国映画でも楽しめそうです。
うつせみって、原題ではどうなんだろうと思ったのですが、「3番アイアン」とは。
主人公の青年が3番アイアンを振り回しているシーンがよくでてきます。
この「3番アイアン」の役割がポイントなのでしょうね。
この物語はまったく展開が読めません。
これは特筆するべきことかもしれません。
観客を90分間、別世界にいざなうことができるです。
それも、ファンタジーやSF映画ではなく、現実世界を描いた作品でできるということは、
相当高度なことだと思います。
主人公は、バイクに乗って放浪しています。
他人の留守宅を見つけては侵入し、そこで生活をします。
そして、「立つ鳥跡を濁さず」に去ります。
まったく無言ですが感情がないわけではありません。
ある侵入宅で、妻が夫に暴行されている場面に立ち会います。
主人公は、夫の持ち物の「3番アイアン」で夫を懲らしめます。
「妻」は青年のバイク後部席に乗って自宅を去ります。
二人はまったく会話を交わしません。
二人は留守宅を訪問し続けます。
豪邸にもマンションにも侵入します。
ある時、アパートに侵入し孤独死をしている老人を発見します。
「妻」は、丁寧に「おくり人」役を果たし埋葬します。
不審に思った老人の息子がアパートを訪問し、
二人の侵入者を見つけて警察に通報します。
二人は逮捕されます。
主人公は、獄中で「空蝉の術」?を会得します。
やがて釈放された青年は、「妻」の家に舞い戻ってきます。
夢幻のような話ですが、「3番アイアン」が現実を痛打します。
この物語は、現代人の姿を映しているのか。
それとも人間の普遍的な側面を映しているのか。
後者のように思われます。
「私たちは誰かの夢の中に住んでいるのではないか」という疑念は普遍的なものでしょうから。
しばらくは韓国映画でも楽しめそうです。