岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「世論」をみるという発言。

2007-12-17 09:28:18 | 国民と国会と政治
与党、野党を問わず幹部の発言は、テロ新法や衆院解散への取り組みを
進める際に、「世論の動きを考慮したい」と繰り返されている。
小泉選挙、先の参院選挙を受けての発言であることは間違いない。
一見、そよ風に見える「風」が、短期間で「暴風」に変わることが
日常的になった。

例えば、昨年の今頃は、肝炎問題を知る人は少なかっただろう。
防衛「庁」問題も知らなかったはずだ。
一部の人しか知らなかったこのような「問題」が、「暴風」になっている。

それが、「暴風」になるという予測が、自らができないから、
「世論」をみるということが必要になる。

今日、発表された福田内閣の支持率(フジテレビ)は、40%を切った。
逆に不支持率は、50%に迫った。

このことの原因は、
福田氏の「公約違反というほど大げさなものなのか」発言と言われている。
もちろん、今までの枡添氏の威勢よい発言への失望もあるだろう。

要職にある人物の発言が「軽い」ことに、世論が反応する。
この傾向は小泉時代から、常識になっていたと思う。
無頓着な発言がどうして繰り返されるのだろうか。

「公約違反」と世論は思っているのだ。

今年、話題になった偽装は多い。
その最大の偽装が「年金偽装」だったことを、
福田氏は理解できていないのだ。

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1 コメント

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自民党の末期 (bonn1979)
2007-12-17 12:54:11
最近の政治
岩清水さんがたびたびご指摘の通り
政権党の末期です。

・憲法違反の軍隊の事務方の責任者の常軌を逸した勤務態度とこれを許した官邸

・参議院選挙の結果を受けずに続投続ける無責任と内部にこれをいさめる人がいなかった

・年金記録の不確かさとこれをめぐる対応、肝炎問題への非道な感覚

こういったことは
わが国でも太平洋戦争の開戦時期とかに生じたレベルでも稀なことです。
国際的な常識からいっても、ある程度の経済規模と民主制を標榜している国では例がない。

しかし、人々はあきらめている。
公約違反は、公明党も同罪です。

アメリカ、韓国、フランス、イギリス
ともかく政権党が交代しないことには道は開けない。
民主党ならどうか。
この点については、不安も大きいが(官僚に言いくるめられる・ポピリュズム)いまや、そんな段階ではないです。

ドイツは
現在、大連立ですが、この国は、1960年代に一度大連立をやっているし、ともかく政権交代はあった。
(官僚に対する政治・議会のコントロールが効いている)
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