岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

野田首相の所信表明演説。

2011-09-14 20:14:15 | 国民と国会と政治


2011年9月14日付の各紙に掲載されています。
現在、年に1度ペースの就任演説ですのできちんと読んでおこうと思いました。

所信表明演説を弁舌さわやかにする必要はないでしょう。

今までに、「雪だるまを押して坂を上がる」「泥くさく」と言っていた人です。
やはり、「正心誠意」が似合うのでしょう。
でも、せいしんせいいって、誠心誠意じゃないんだ。
勉強になりました。

勝海舟の『氷川清話』中の次の言葉「外交の極意は、正心誠意」が出典だそうです。

意味はよくわかります。
そして、「正心誠意」生きた人を具体的に紹介しています。
南三陸町の防災職員、遠藤未希さん。
那智勝浦町長 寺本真一さん。

「日本人として生きていく『誇り』と明日への『希望』がここに見出されるのではないでしょうか。」と。

「日本人の気高い精神を賞賛する声は、この国の『政治』に向けられる厳しい見方にかき消されつつあります。『政治が指導力を発揮せず、物事を先送りする』ことを『日本化する』と表現して、やゆする海外の論調があります。これまで積み上げられてきた『国家の信用』が今、危機にひんしています。」

まことに現状認識は正しいですね。
後は具体的に政策として実行するのみです。
ただ、この演説では大まかな方針どまりです。
いたしかたないところでしょう。

今までは何十年もここより先に進んでいないように思います。
この後の進展をぜひ「坂道を雪だるまを押して」「正心誠意」「泥臭く」お願いします。
国民は野田さんに期待するしかないのです。
祈る思いが支持率上昇に繋がっていると思いますよ。

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