岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『酔っぱらった馬の時間』という名の映画。

2010-06-27 07:46:31 | 映画・DVD 
先日、男女共同参画センターでDVDコーナーを見ていると、不思議な題名を映画がありました。
『酔っぱらった馬の時間』。
まったく意味不明ですが、説明を読んでわかりました。

「冬、馬が凍えないないように酒を飲ませる」、イラン、イラク国境地帯の話しです。
クルド人監督によるクルド人の映画。
クルド語による映画はとても珍しい。

クルド人といえば、自らの国を持つことができていない世界最大の少数民族といわれる。
トルコ、イラク、イラン国境周辺が彼らの故郷といえる。
クルド人にとって国境は民族を分断する障害物でしかない。

国境のある山岳地帯には、生活の糧になる仕事は少ない。
いきよい危険な仕事をせざるをえなくなる。
国境があるところには密貿易がある。

この映画の主人公は、父母をなくした5人の兄弟姉妹の二男の少年である。
母を末子の産後の日立ちの悪さで亡くし、父を国境の地雷で亡くしたこどもたちを
支えるのは二男の少年である。

長男は難病に罹っており延命のため手術を受ける必要がある。
二男は、父親の跡を継ぎ、国境を超える運び屋を始める。
馬おも凍る雪の山岳地帯で重い荷物を運ぶ。

国境警備隊に追われ、仕事にならない日々が重なる。 <草稿段階で記録のためアップ>

最新の画像もっと見る