岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地』を観ました。

2020-09-29 21:17:47 | 映画・DVD 

最近、1930~40年代の映画をよく観ています。

この『赤い闇 スターリンの冷たい大地』もそのひとつです。

二つの大戦の間、世界恐慌の時代の情報が欠落していることがおおいのです。

私にとってですが。

旧ソ連の南部周辺で起きた大きな悲劇についてもほとんど知識がありません。

対ドイツ戦(WW2)でも,この地域で大激戦、大量殺戮がありましたが、

この映画は1930年代のウクライナの大飢饉について描いています。

ホロドモールです。

wikiを読んでいただけたらと思います。

まずこの知識がなければ映画を理解することはできません。

当時、ソ連ではスターリンの指導の下に集団移住を行っており土地と切り離された農民が400万人から1,450万人が死亡したとされます。

政策的に大失敗をしています。

しかし、その事実は西側には伝えれられていませんでした。

世界的恐慌の中、ソ連だけが計画経済に成功していることに疑念を持ったフリーランスのイギリス人記者が

厳しい監視下から抜け出し単身ウクライナを訪れて悲惨な状況を見届けます。

そして、大きなニュースになります。

しかし主要な欧米メディアはその事実に目をつむります。

英国なども対ドイツのために、ソ連との関係を悪化したくありません。

消極的です。

映画は実話を元にしています。

そのことが恐ろしいのです。

 

メディアと政治、今も大きな問題です。

 

そして、20世紀にどのような悲劇があったのか知っておくべきことだと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 



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