岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

生活困窮者支援を考える懇談会に出席しました。岡山市役所です。

2014-07-25 09:31:20 | ケアラーのために
案内には、以下の文章がありました。

本日の会は、何のしばりもない、自由な意見交換会です。
市民団体も行政も対等な目線で意見交換できればよいと考えています。


このようなやわらかい、ゆるやかな懇談会に出席させていただければありがたいなと思い申し込みました。

懇談会の内容を書くことは私の役割ではありませんが、プログラムを書いておきます。

第一部

1.岡山市が実施している「生活困窮者自立促進支援モデル事業」について

2.寄り添いサポートセンターの状況と報告

3.学習支援事業の現状と課題

4.ホームレス支援の現状と課題

第2部

生活困窮者支援に関して自由に意見交換


最後に、今後の懇談会の持ち方、進め方について


各参加者からは自己紹介と業務紹介、直面している困難などについてのお話がありました。

参加民間団体は11社でした。そのうち、知っている団体は4社のみでした。
岡山市内だけでも本当に多くの団体が活動しています。
さまざまな会合に参加していますが、いつも思うのは「このような活動をしている団体があるのか、知らなかった」ということです。

知らなければ 話にならないと思うのですが、知りませんね。

今回、お話を聞くことができてよかった方々の中でとりわけ興味深かったのは、外国人支援団体NPOメンターネットさんです。
業務内容は、外国人のVISA/生活相談~国際結婚・留学生の就職・雇用・入管手続きなど~と名刺に書かれています。

最近、街なかでは、日本語以外の言葉を聞く機会が多くなりました。
近くのスーパーのレジ係も中国からの留学生さんです。

日本語を完全にマスターした人は少ないでしょうから、日々苦労されているのではないかと思います。
しかし、どのような悩みがあり、解決されていっているのか、また未解決のままなのか。
私にはまったく見えていません。

隣人でありながら、存在しないことと同じ状態になっているのです。

とても不自然なことです。
日頃からこのことが気になっていたのですが、生活保護制度に関しても、生活困窮者自立支援においても、
外国人の方々のことが対象外にされているように思います。
生活保護法に関しては最高裁判決も出ました。一層外国人に不利になると思います。

ただ法律を杓子定規に解釈するだけでは、制度の隙間に陥って困難を抱える人には支援の手も届きません。

私はたまたま日本に生まれた日本人です。
生まれる国を選ぶことはできません。
ただ日本に住んでいるだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。

同じ地球に生を受けたものとして、どの国に生まれても、「文化的な最低限度の生活」はしたいと思います。
もしそのようなことが出来ない立場の人がいれば、助けあうのが当然だと思っています。
他国に生まれながら、日本で生活したいと思う人がいれば、地球上のことです。
平行移動すればいいだけです。

宇宙に飛び出すわけではないのです。

新しい隣人にも優しい国民でありたいです。

メンターネットさんには、つながりたいと思います。


私からの発言は、ヤングケアラーについて知ってほしいということでした。
お話をすると、主催者の方から、「目からウロコでした」と言われました。
当然、生活困窮者自立支援制度の中にも記載はありません。

ヤングケアラーのように、他者や行政から見えない人々がいること。
この人々を探していくことも大切だと思います。
最近では、行方不明者の中に徘徊している高齢者が年間数千人以上もいることが可視化されました。

無知は罪であるということが言われますが、私たちの目の前には、無知=罪がいっぱい存在しています。

まずは、この懇談会を主催された行政関係者に方々に感謝したいと思います。
役所の中で各課の垣根を超えて、それも民間の団体と話し合うということは簡単なことではありません。
よくぞ開いていただいたと思っています。
今後も少々の波風があっても乗り越えて進んでいただきたいと思います。
応援しますよ。

ありがとうございました。


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