岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「新型コロナウイルスの心臓への影響(8月4日)」後遺症について 山中伸弥教授HPから

2020-08-04 20:45:07 | 新型感染症

気になる後遺症の研究です。

転載させていただきます。

新型コロナウイルスの心臓への影響(8月4日)

新型コロナウイルスと心臓に関する3つの論文を紹介します。

若者を含めて報告が増えている後遺症に、ウイルスによる心臓へのダメージが影響している可能性があり、今後の研究が必要です。

Puntmann et al., Outcomes of Cardiovascular Magnetic Resonance Imaging in Patients Recently Recovered From Coronavirus Disease 2019 (COVID-19). JAMA Cardiology 7月27日オンライン版
https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/fullarticle/2768916
(内容)
ドイツからの報告。新型コロナウイルスに感染した100名の心機能をMRI検査でよく呈した

平均年齢は49歳(45から53歳)。感染が確定してからMRI検査までの期間は平均71日(64から92日)。

67名は自宅で療養。33名は入院して治療を受けた。

MRIの結果、78名では心臓MRIで画像上の異常が認められ、60名では感染から2か月以上経過しているのにも関わらず心筋の炎症が続いていた。

感染時の症状の重さにかかわらず、多くの感染経験者で心臓への影響が続く可能性が示唆された。

Lindner et al., Association of Cardiac Infection With SARS-CoV-2 in Confirmed COVID-19 Autopsy Cases. JAMA Cardiology 7月27日オンライン版
https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/fullarticle/2768914
(内容)
新型コロナウイルスで死亡した患者を解剖し、心臓への影響を調べたドイツからの報告。

対象となったのは39名で、死亡時の平均年齢は85歳(78から89歳)であった

。心臓組織から検体を採取しPCR検査を行ったところ、24名(61.5%)で新型コロナウイルスのRNAが検出された。16名では、RNA量が特に多かった。

この16名においては、炎症性サイトカインの遺伝子発現も増加していた。しかし、リンパ球などの炎症性細胞の浸潤は認めなかった。

ウイルスは心筋そのものではなく、間質細胞もしくは浸潤しているマクロファージに存在していると考えられた。

ウイルスの存在が長期的にどのような影響を与えるか、今後の検討が必要である。

Nishiga et al. COVID-19 and cardiovascular disease: from basic mechanisms to clinical perspectives. Nature Review Cardiology 7月20日オンライン版
https://www.nature.com/articles/s41569-020-0413-9
(内容)
京大循環器内科からスタンフォード大学に留学中の西賀先生の総説。

ウイルスの心臓や血管への影響、高血圧など循環器の基礎疾患がウイルス感染者の重症度に与える影響、

そして検討されている治療薬の心臓など循環器への影響について、これまでの知見が解説されています。

転載終わります。

 

日本でもさまざな後遺症が伝えられています。

全体像がまだまだ分かりません。

とにかく、感染しないことですね。

お読みいただきありがとうございました。

 



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