北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

札幌琴似地区にまちづくり最前線を見ました

2006-05-04 23:13:28 | Weblog
 連休も半ばとなり、家の近くの探検シリーズ(そんなのあったっけ?)です。家の近くの琴似界隈に最近出来たお店に行ってきました。今日はTSUTAYAさんです。

【琴似~近未来のコンパクトシティ】
 この4月にJR琴似駅近くに出来た新しい再開発商業テナントビル「コルテナ-Ⅰ」に行ってきました。

 ここ何年かの琴似地区の再開発事業は目覚ましいものがあって、年々新しい高層のマンションができていますし、それに対応するように商業施設も充実しています。ここ琴似地区は現在札幌でも最も開発事業の盛んな地区の一つでしょう。

 ここ「コルテナ-Ⅰ」には大手書店・レンタルショップのTSUTAYAが入っていて、本の販売とCD・DVDの販売及びレンタルの面積が充実して、琴似界隈でのレンタルサービスが一気に充実しました。

 TSUTAYAのレンタル品の品揃えはその内容と数で他を圧倒しています。もうビデオテープは特別なジャンルや古い物以外は置いていなくて、ほぼDVDにシフトしていますので場所もとらないのでしょう。旧作から新作まで本当にたくさんのソフトが置かれていて感心してしまいます。

 会員証には二種類あって、クレジット機能のついたものは年会費が不要で利用のポイントも高く、レンタル費用も10%引きと大きなメリットが設定されています。またクレジット機能のついていない従来型では年会費が315円必要で、これは利用者が自分の都合にあわせて選べるという意味でサービス水準が高いと言えるでしょう。

 今はキャンペーン中という事もあってレンタル料金も安く、新作を翌朝十時までの当日レンタルとすれば料金は100円という破格の安さ。TSUTAYAさんでは、レンタルしたCDやDVDを返却するのも、夜11時までなら提携しているローソンでも受け取ってもらえるとの事で、今までよりもどんどんとサービス水準が向上しています。

 ITと物流が裏でこういう世の中を支えていると言っても、実際にこうしてユーザーが喜ぶような高水準のサービスをどんどん打ち出してくるのがまさに民間活力という事なのでしょう。

 こういう姿を見せつけられると、役所や公的サービスが改善するスピードがいかにも遅く前近代的に見えてしまいます。競争に打ち勝たなくては淘汰(=すなわち無くなる)されてしまうという民間の熾烈な争いにかける強い意識を学ばなくては、公的部門はますます批判にさらされるかも知れません。

 民間がサービス向上に懸ける意識はそれほど強いということを改めて思い知りました。

    *   *   *   * 

 一方、この「コルテナ-Ⅰ」は、JR琴似駅から徒歩3分という至近の距離にあることに加えて、駅前ショッピングセンターのイトーヨーカドーやレジャー施設や飲食店などのビルと二階部分で連絡通路が繋がっていて、雨に当たらずにこれらの建物を行き来出来るようになっています。

 衣料、日用品、食品などが豊富に揃ったショッピングセンターがこれからのまちづくりの中心になって行くのではないかと考えている私にとっては、それに加えてJR駅という交通結節点も加え、駐車場、病院、歯科医、レジャー、本屋、レンタルショップなどのおよそ都会的なサービスが高い水準で豊富に揃っている琴似こそ、これからのコンパクトシティのお手本を見るようです。

 コルテナにはそれなりのラーメン屋さんを初めとする飲食店もテナントとして入っているのですが、周辺のマンションに住んでいる多くの住民にとってはもっともっとバラエティに富んだサービスが必要です。

 ですから本通り沿いに連なる商店街も各個店に栄枯盛衰はあるものの、これからも生き残ってゆくことでしょう。周辺に住民が住めば商店街は生き残るという説を琴似地区は証明してくれそうです。

 まだまだこの周辺にはマンションが建って行く事でしょう。そして新たなビジネスチャンスが広がって行く事でしょう。

 これが札幌のコンパクトシティのお手本になる事は間違いありません。マンション建設もサービス提供も、ビジネスとして回りさえすれば螺旋を描いて上昇して行く姿がここにはあるのです。

 個店の質も上がるでしょうし、そうしなければ生き残れないのです。厳しいけれどなんだかわくわくするような変化がここにはあるのです。

 まちづくりを意図するという事はどういうことなのでしょうか。果たして意図して町作りが出来るとすればどれほどの事なのかと考えてしまいます。ここで生活する人たちの幸せはどういうところに向かうのでしょうか。

 研究対象としても生活するフィールドとしても、いま琴似地区は確かに面白いことになっています。是非一度その目でご覧ください。
  
コメント
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