北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

まちは変化する生き物

2007-06-07 23:48:27 | Weblog
 職場で新旧幹部による歓送迎会。中華レストランで総勢30人の親父たちの飲み会です。

 人事異動では、それぞれの立場を守って次の職場へ移る人、単身赴任が解消されて喜んでいる人、今回で退職、第二の人生に移る人など、様々です。

 挨拶でも、特定の事業一筋に何年も経験を積み重ねてきた人の言葉は重いものです。

 再開発一筋にやってきて、先日退職をしたAさんは、「昔はニュータウンが花形で、再開発などやっていると、『なにをそんなみみっちいことをしているんだ』と言われたものです。それが最近では都市のリニューアルだと持ち上げられるようになりました。時代は変わりました」と感慨深げです。

 我が職場のボスとも紹興酒を飲みながら話をしました。

「私達はエリアマネジメントのプロ集団になろう、という目標を掲げているのだけれど、エリアマネジメントの三要素というのがあるんですよ」とボス。
「それは何ですか」

「それは『まちづくり』、『まち育て』そして『まちの再生』という三つです」
「なるほど」

「私達もそれらに精通した職場であらねばならない、と常々言っているところですが、まだまだ『まちづくり』はずっとやってきたような気がしますが、『まち育て』と『まちの再生』を本当にやっているのか、と問われるとどうでしょうね」
「時代がつくることは奨励してきても、まだ再生のステージになっていなかったのでは?」

「そうかもしれません。しかしこれからはいよいよまちを育て、まちを再生させるというステージになっていくということでしょうね」

 まちづくりやまち育て、などを好き勝手な文脈で使ってきたものの、それらはみな「エリアマネジメントの三要素」ということでくくることができます。

 そしてそのどれもが、神の手によって自動的になされるものではなくて、人間の英知を結集して取り組まなくてはならないものばかりです。

 変化する都市の未来を先取りする。そういう役回りを誰かがこなすことで秩序あるまちが形成されて行くのです。

 まちは常に変化をするということを改めて考えたいものです。 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする