北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自転車のまち巡り~代官山・南青山

2007-06-17 23:57:02 | 東京探検
 梅雨がどこかへ行ってしまった週末。今日は昨日より涼しい一日。あちこちでアジサイが花盛りです。

 今日も昨日に続いて三軒茶屋出発の自転車によるまち巡りです。まずは三軒茶屋の商店街を眺めながら蛇崩川(じゃくずれがわ)緑地を巡って中目黒の駅前へ。ガード下の古いお店群に郷愁があります。

 中目黒で地図を見ていると、西郷山公園という公園があるようなので向かってみました。ここはちょっとした高台になっていて、頂上からは東京の南から西方面がよく見えました。

 西郷山周辺の土地は、かつて西郷隆盛の弟の西郷従道(つぐみち)が、鹿児島へ帰った兄の再起を願って入手をしたのですが、隆盛没後はこの地に屋敷を建て回遊式の庭園をつくったのだそう。そこで地域の人達からいつしか「西郷山」と呼ばれるようになったのですが、目黒区がここに公園を作ることとしたところ、郷里鹿児島から「西郷さん縁の土地だから」ということで献木が相次いだのだそうです。
 故郷の縁を大事にする気持ちはいつの時代も変わりませんね。

    ※    ※    ※    ※

 続いて自転車は代官山へと向かいました。ここも駅前には代官山アドレスという再開発ビルが建てられ、周辺は大人好みのファッショナブルなお店が多く、若い人達で賑わっています。
 
 代官山ヒルサイドテラスという、上質の地域開発の中には、東京では開発によってほとんどなくなってしまって珍しい部類の、古墳時代末期の円墳の上に猿楽神社が建立されていました。現代的な都市開発の中にこんもりした緑があるというのは、絶妙のバランス感覚です。
 面白そうなお店が多いけれど、さらにいくつものお店が出店しかけているようです。大人に人気のスポットですね。

    ※    ※    ※    ※

 さらに自転車をぐんぐん走らせて、有栖川宮庭園で休憩。周辺の地図を見ていると、仙台坂という地名が目を引きました。(仙台坂…?)おお!いつも愛聴している東京FM系で土曜日の午後5時から放送されている、「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー”アヴァンティ”」があるのが、『仙台坂を登った、ほらあそこ…』だったはず。

 あくまでもラジオドラマ上の設定とはいえ、まずは行ってみることに。実際に着いてみると、坂は麻布十番方面に降りて行く急な坂でした。写真に撮ると、何の変哲もない坂にしか見えません
 仙台坂という坂名の謂われは、江戸時代、この南麻布1丁目一帯に仙台藩伊達氏の下屋敷があったからだそうで、現代生活も歴史と無縁ではありませんね。

 でもアヴァンティらしいイタリアンレストランはありませんでした。当たり前か…。

    ※    ※    ※    ※

 昨日に引き続いて麻布十番商店街を巡りながらも、昨日とは違った道で帰ることにして、南青山から表参道方面へと向かいました。すると、そこで見かけたのは「致知出版社」の看板。

 致知出版社というのは、ときどき私のブログに登場する安岡正篤先生の本を出版している会社です。
 (そうかー、こんなところにあったのか!)と、ちょうど出版物の看板をデジカメで撮影していたところ、その会社の方が買い物から帰ってきたところで、思わず会話になり、「吉田松陰一日一言」の本を購入することができました。

 聞けば、「今度は二宮尊徳の一日一言を出版する予定ですよ。二宮尊徳って案外皆さんご存じなんですよね」とのこと。二宮尊徳と来れば私も一家言あるので、さらに会話が弾みました。

 帰りがけには「名刺代わりに」と、この出版社が年契約で毎月発行している「致知」というこの月刊誌もいただきました。
 人間学について学ぶ機会をえました。こんなところで出会うとは、まさに縁尋の機妙かも知れませんね。

 今日はあちこちの商店街で歩行者天国にしてのイベントをしているところが多かったのですが、晴天で随分賑わっていました。
 商店街に活気があるというのはやっぱりいいなあ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする